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鍋里荘の正面 |
テーブルを飾る料理 |
料理には、よだれが出るようなものやいわゆるゲテモノ料理(風変わり)といわれるものがある。きょうご紹介するのは後者の方である。
店の名称は「鍋里荘(Guolizhuang)」で、オーナーの姓の「郭」、奥さん姓の「李」、息子の愛称「荘」の中国語の発音の当て字を命名したという。1956年に創業し半世紀を迎えた。
現在、北京市内に4店舗で営業する。何が"売り"なのかといえば、説明に窮する。勇気を持って書くと、「オス動物の大事なところ(Penis)の鍋料理」である。
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スープのブラジルガメ |
朝鮮人参 |
店に案内される。入社6ヶ月のうら若き劉静さんが案内と料理の説明役だった。個室には大きなテーブルに、美しく盛り付けられた食材が運ばれる。日本の皿鉢料理のように盛りつけられた大皿。そこには、ロバ、ヤク、シカ、牛、馬、羊などオスの大切な部分が盛りつけられている。芸術的に調理されたそれは、原型を留めない。一見しただけでは、どの部位かは想像すらできないのだ。
やがてスープの入った鍋が運び込まれ、劉嬢が各食材を説明しながら、鍋に入れる。スープには8年もののブラジル亀を一匹、朝鮮人参、ナツメ、クコ、朝鮮人参、杉の板を長時間煮込んだ特製という。それが煮立ってくると、まず、お猪口一杯ほどを飲み干す。あとは煮えた頃合を見て、醤油、ゴマダレ、辣油の好みのタレをつけていただく。特に醤油ダレは門外不出の逸品。醤劉嬢は多少の恥じらいの表情ではあるが、淡々と強壮、回春などの効能を話しながら、次々に食材を加えていく。
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とても美味だった梨のワイン漬け |
食材のクローズアップ |
これらの食材は、高タンパク質でしかも肌を若返らせるコラーゲンをたっぷり含み、男性ばかりでなく、女性にもイチオシの料理とのご託宣だ。彼女は付け加えた、「お食事を食べていただくまでは責任を持ちますが、それ以降は私共には責任はありません」と。元気が出た殿方が、その後は「どうしてくれる?」と迫られた時の逃げ口上だった。
料理の値段は、3,4人分で、最低188人民元から最高は9988人民元まである。皆さんも一度お試しあれ。 (撮影・文:阿部 仁)
店の案内
店舗:東十四条店
電話:8403-5188,6405-5698
店舗:徳勝門西海店
電話:6405-5966
店舗:北四環火器営店
電話:8847-3835,8847-3951
http;//www.glz.com.cn
E-mail: glz@glz.com.cn
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