北京を訪れる外国人にとって、骨董品市場や安い衣料品が手に入る秀水市場はおなじみの場所ですが、北京市民の生活ぶりがわかる食品関係の市場はどうでしょう。
地下鉄13号線、大鐘寺駅から歩くこと10分。人と車の往来が激しくなる一角にたどりつきます。北京市四道口水産公司水産卸市場。東京の築地市場と同じ、水産、海産物専門の市場です。ただ、日本のように、「セリ」はありません。500軒ほどが店を構え、遠くは内蒙古、山西省からも商売人がやってきます。
午前4時開業。並ぶ魚はざっと100種類。マナガツオ、タチウオ、イシモチが扱い量の多いベスト3。北京には、水産物関係では虹橋市場などもありますが、こちらは全国13位の規模です。刺身など生物が苦手だった北京の子も、最近はなじんで来たこと。そして、高速道路網の発達が、市場のにぎわいを支えています。
大連からはウニ、広東からはエビが間もなく届くとのこと。卸売り市場の看板ではが、一般人ももちろんOK。ちなみに、訪ねた日、ウニ500グラムが13元でした。(撮影・文:吉田 明)
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