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最大の面積を持つ「石景山路店」 |
来客を迎える服務員 |
"食在中国(食は中国にあり)"この言葉は、中国の至る所の地名を冠して、その土地の名物料理として形容されている。人口13億人のこの国は、大都会はおろか地方の村に至るまで、美食店が散在する。
きょうご紹介するのは、「眉州東坡酒楼」中国全土に20を超える店舗を構える四川料理のレストラン。
社長の王剛さんは38歳のオーナー・シェフ。付属の料理学校、物流センターも所有する一大食品チェーン店の経営者だ。従業員2千人は全て王社長の出身者を雇用している。
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多くの客で賑わう店内 |
店名の由来にもなった「東坡肉」 |
揚げ豆腐とイカのトマト煮 |
「眉州」は四川省南部の地域の名称で、王さんは勿論ここの出身者。眉州には宋時代に、8人の偉大な人物を輩出、その一人に宋蘇軾という詩人がいて「東坡」と号した。彼は大変なグルメで、豚バラ肉醤油煮込み(東坡肉)を好んで食べた。店のネーミングはそれに由来する。
オーナーの王剛さんは、幼いときに北京に出て、解放軍総参謀総長を務めた葉剣英将軍の料理人だった人から料理を伝授された。その後、十数年の修行を経て一流料理人と成長した。各店舗やメニューには、開業した96年に、全国人民代表大会の副議長を務めた王光栄氏が揮毫した看板「眉州東坡酒楼」が飾られている。
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生け簀で泳ぐ魚介類 |
店舗で売られている自社製品 |
陶器のおしゃれな手洗い場 |
北京放送局近くの石景山路には1号店がある。6千平米あって、チェーン店最大の店舗であるこの店には、昼夜を分かたず満員の客で埋まっている。店舗南面には魚介類の生け簀があり、生きのいい魚類が泳いでおり、客は好みに応じてそれを注文し料理人が調理する。
多くの料理を紹介するメニューの表紙は板製で重厚。中にはカラー写真で各種の料理が注文できるので、中国語が分からなくても大丈夫。
「ソーセージの海苔巻き」、「白菜のラード炒め」、「スズキの甘酢餡かけ」、「東坡肉(豚肉の醤油煮)などがお勧め。好みによって四川料理のビリ辛、激辛も塩梅してくれる。各店舗とも年中無休である。 (撮影・文:阿部 仁)
北京眉州東坡酒店有限公司
本社:北京市朝陽区将台連甲4号、〒100016
電話:+86-10-84301666、Fax;+86-10-84301888
http//www.meizhou.com.cn
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