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中国料理の発展歴史(その六)
   2005-05-18 15:33:13    cri

 「東坡肉」のつくり方は極簡単で、皮のついた豚肉を縦横20センチほどの大きさに切り、醤油、砂糖で味つけし、ナツメなどを入れて、とろ火でゆっくり煮つめたものです。あつものといっても実は野生のナヅナと米のモミ殻を粉にしたものを主な材料として、お粥のようなものです。病気の治療にもよくきくということです。蘇東坡が友人の徐十二に送った手紙の中で特に詳しくこのあつものについてふれています。

 今日ナヅナを食べたがなかなか美味しかった。徐君病ときくが、酢と酒だけは避けるべし、唯天然の珍あるのみ、五味に及ばずが味の外にある美を味わえる。君、できものありときく、故にナヅナを食するとよい。そのつくり方は、ナヅナ一二升、きれいに洗い、きれいにといだ米を三合ばかり入れ、水三升加え、ショーガは皮をむいて五センチほどに切り、一緒に釜に入れて炊く。塩や酢は禁物。君、この味をしめたならば、山の幸、海の幸も美味しいと思わなくなろう。これ、大自然が山奥に隠居する者への禄なり。」

 これはまぎれもなく、蘇東坡の発明による食事療法といえましょう。詩人の語遊びもこれにならって自分でつくり、その感想を詩にしたためていますが、その詩の第一句が、「ナヅナとモミ殻、香り甘く比類なし」といっています。この語遊びも南宋の詩人で、彼の一生は紆余曲折とした多難な人生を歩みましたが、八十五歳という当時としては、稀な位い長生きし、晩年も耳はいいし、目もよかったし、時には山に登って柴刈りをしたということです。長生きのこつとして、彼は精進料理にふれたものが数十首もあります。彼は会う人ごとに精進料理の長所を語り、長生きしたければ、精進料理と説きました。語遊びは宮廷料理の八珍の一つ、ラクダのコブの料理野菜料理に及ばぬといい、ハトムギと木くらげは肉より栄養価値があると人々に勤めました。

 ところで、今になってもこの「東坡肉」は大変人気を集め、大抵のお店ではこの「東坡肉」を以ってお客さんを引き付けています。中国を訪れた場合、是非この「東坡肉」を味わってみてください。

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