北海の北側に位置する郭沫若記念館は庭園式の四合院建築で、もと恭王府の一部、郭沫若がここで最後の15年を過ごしました。郭沫若 (1964-1978)はこの家で15年間住みながら多くの論文、専門著書、及び時歌などの作品を書きました。ここでは彼が残した大量の親筆現行、図書や文書資料を保存しています。
郭沫若は詩人、作家、古代文学者、歴史学者として近代では最も有名な文人とされています。彼は日本との縁が深く、22歳のとき九州帝国大学の医学部に留学するとともに文学活動にも励み、解放後も日本と多くの学術交流を行い、晩年は日中友好協会の会長も務めました。
記念館に入ったら、まずお庭に建つ銅像が目に入ります。南側の3室は画家であった夫人の画室です。北側にある5つの部屋は、寝室、応接間、仕事間として使われ、生前のままで保存されてあります。東西の脇室には歴史、詩歌、演劇、政治などに関する手稿をはじめ、数多くの資料が保存・陳列されていて、各時期においての成就を表しています。
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