清の時代、1893年、山東省出身の孟洛川が、当時山東省で出回っていた布を北京に運び、一軒の生地屋を開いたところから「瑞フ(虫偏に夫)祥」の歴史が始まります。
お金を集めてくると言われる伝説上の動物、青フ(虫偏に夫);幸せ・平和の意味合いを持つ瑞フ(虫偏に夫);この二つに吉祥というめでたい言葉をあわせて名付けられたのが瑞フ(虫偏に夫)祥です。店のモットーは「貨真価実」(良質の商品を手ごろな価額で)、「童臾無欺」(老若男女問わずすべての人へ真心を持ち商い)です。誰でも手軽に帰る瑞フ祥の布は、たちまち北京へ広がっていました。
現在でも、瑞フ祥の店内には、色とりどりに染められた布であふれています。洗っても収縮しにくく、色鮮やかな綿の布は、創業当時からの人気商品です。また、中国各地から上質のシルクが厳選され、徹底した品質管理のもと販売が行われています。
最近では、布を購入後、中国伝統的衣装の旗袍(チャイナドレス)や、携帯のケース、バックなどがオーダーメイドでき、若者にも人気があるようになりました。
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