5月1日はメーデーですが、この外国から伝わってきた労働者祭は今や中国で一番重要な祝日の一つになっています。中国の特別な意義のある国慶節と伝統的な旧正月と並びに、三日間の国民の休暇がありますので、前後の土日を入れて、ちょうど一週間のゴールデンウィークになります。日本の休日は中国のと違うところがありますが、五月の初めに同じくゴールデンウィークがありますよね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
「やさしいビジネス中国語」、今日はこの5月放送分の一回目ですが、今日の勉強に入る前に、まず、春を記念して、春とかかわりのある詩を一首詠みましょう。唐の時代の詩人ー杜牧の詩、「江南春」です。まず、一回お読みしますので、私のあとについてゆっくり詠んでみてください。
【江南春】
〈形式〉七言絶句
〈韻〉(平)東
〈作者名〉杜牧(トボク)
千里鶯啼いて 緑紅に映ず
(せんりうぐいすないて みどりくれないに えいず)
水村山郭 酒旗の風
(すいそんさんかく しゅきのかぜ)
南朝 四百八十寺
(なんちょう しひゃくはちじゅうじ)
多少の楼台 煙雨の中
(たしょうのろうだい えんうのうち)
現代語に訳しますと、春は千里四方に満ちて、到る所で鶯が鳴き、緑の若葉は紅い花に映りあって、まことに美しいです。水辺の村にも山あいの村にも、酒屋の旗が春風にはためいているのが見えます。思えばあの南朝の頃には仏教が盛んで、この地には四百八十もの寺院が建てられていたといいますが、今もなお多くの楼台が、けむるような霧雨の中に聳え立っているのが、あちらこちらに見えます。
酒旗 酒を売る家の目印の旗
山あいの村
南朝 呉・晋・宋・斉・梁・陳の六朝頃 江南に都を置いたので南朝という
杜牧 晩唐の詩人、八○三年(貞元十九年)ーー八五二年(大中六年)。字は牧之。京兆萬年(現・陝西省西安)の人。進士になった後、中書舍人となる。杜甫を「老杜」と呼び,杜牧を「小杜」ともいう。李商隠と共に味わい深い詩風で有名である。「江南春絶句」とわざわざ「絶句」を強調しているが、この作品は詞ともされ、「江南春」という詞牌でも呼ばれている。絶句と謂うには下記の「構成について」にもあるとおり、平仄上で問題がある。
※:遥かに広がる(江南)に、(春の)ウグイスの鳴き声が聞こえ。
:遥かに離れた距離を表す。実数ではない。
:ウグイスが啼く。ウグイスで春を暗示している。「千里の春」のこと。
※:若葉の緑が紅い花に照り映えている。若葉の緑が紅い花を引き立たせている。
:草木の色。
:(赤い)花。
※:水辺の村。水郷。
※:山沿いの聚落の外周の建物。
※:酒屋の看板になっている旗・酒簾に吹く風。
いかがですか?きれいに詠めましたか?あとでごゆっくり口ずさんでください。
さて、今、中国では、人々の生活様式が変わることにつれて、コンビニの数は急増しています。その内、「7ー11」など日本系企業の進出も注目されています。そこで、この5月には、コンビニエンスストアの運営で使えるビジネス中国語を聞いていきましょう。今日はその一回目として、今月勉強する内容を把握するために、まず、本文の内容をまとめてお聞きください。ゲストの後について、ゆっくり話してください。
中国出店おめでとうございます。
これからが本番です。
確かに、コンビニ業界は競争が激しいです。
培ってきたノウハウで勝負します。
今後の展開をお聞きください。
上海で100店を目指します。
他の都市への出店はどうですか?
次は北京を考えます。
売れ筋商品は何ですか。
お弁当です。
多少価格が高いですが、
それでも、お昼はすぐ売り切れます。
品質の管理はどうですか。
管理システムは万全です。
それなら安心です。
生野菜でも問題ありません。
そろそろ時間のようです。今日は5月放送分の本文の内容を予習しました。次回は第5課前半の内容を勉強します。お楽しみに。それでは、次回のこの時間までご機嫌よう。再見!
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