11月6日、第104回広州交易会が23日までの日程で正式に閉幕しました。広州交易会のスポークスマン慕新海副事務総長は、「前日まで、今回の広州交易会における海外からのバイヤーが累計、17万人あまりに達して、去年の春の交易会より9.1パーセント減少し、輸出の成約総額は315億ドルあまりで、前回より17.5パーセントの減少となった」と述べました。また、「仕入商と成約の減少に対しては、すでにわかっていたことであり、最終的には予想を上回る見込みだ」と述べました。
繊維服装の輸出が大幅減
注目されていた繊維服装業の成約額に対して、広州交易会業務事務室の文仲亮主任は「各品目の成約額のデータがまた出揃っていないが、現状から判断すると、繊維服装品、玩具などの伝統的な労働集約型の製品は国際市場の縮少の影響を大きく受け、減少幅が今年1月から9月まで税関の資料が示したものと一致しています。また、今年の成約状況は来年の輸出市場の要求を反映するものであるので、来年こういった製品の輸出はさらに厳しくなる」と述べました。
欧米のバイヤーは減少せず
欧米のバイヤーの人数は予想に反して減少せず、米国のバイヤーが1289人減ったものの、ヨーロッパのバイヤーが955人増加し、全体的に見ると前回とほぼ同じです。欧米などの伝統的な輸出市場の成約額は依然として先端を占めており、主導的な役割を果たしてます。
商務省:来春交易会はもっと厳しくなる
商務省は、「最も厳しい時期はこれからであり、来年4から5月にかけて開かれる春の交易会がもっと厳しくなる」と明らかにしました。
商務省の調査資料によりますと、今回の広州交易会で、72.4パーセントの参加業者は世界的な需要の減少が成約額減少の最大の要因と考えています。59.2パーセントの参加業者は注文書の期限の短縮が要因として挙げています。また、75.5パーセントの企業は注文書の金額の減少が要因と考えています。そのほか、企業の見通しはおしなべて、今年の輸出増加率は20パーセント減少となるが、来年は10パーセントまで回復するとしています。商務省は中国外国貿易中心がなるべく早く第105回広州交易会の展示計画を立て、宣伝を展開する同時に、海外からのバイヤーを招待するよう求めています。(中新社より)
(楊シカ 安藤)
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