中国人民銀行上海本部の劉明志氏は、5日の「第五回中国資産管理フォーラム」で、次のような意見を発表しました。
「アメリカの金融危機は、現代の国際通貨体制の欠陥を暴露しました。サブ・プライムローンが引き起こした今回の危機は、国際通貨の無政府状態を根本的に解消することはできないでしょう。また、米ドルの国際社会での地位を弱めることはあっても、その地位を揺るがすまでには至りません」
また劉氏は、「金融危機以前、中国金融業は十分に国際化されていませんでした。今回のチャンスを生かし、人民元の国際化を進めていけば、国際通貨体系における競争性と安定性を強めることができます」と語りました。(翻訳:黄恂恂、チェック:末永)
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