北京パラリンピックもいよいよ終盤にさしかかった13日、「超越、融合、共同享受」というパラリンピックの精神に基づき、中国外務省と中国身障者連合会は、共同イベントを行いました。このイベントでは楊潔チ外相の招きに応じて、中国社会各界の40人余りの身障者代表が中国外務省とパラリンピック選手村を見学しました。
この日の午前、身障者代表の一行は中国外務省を訪問しました。楊潔チ外相は彼らを歓迎し、「北京パラリンピックが行われているが、これは世界の盛典であると同時に、身障者の盛典でもある。こうした中、皆さんが外務省を訪問してくれたことを非常に喜んでいる。われわれが行っている外交は中国の身障者8300万人へのサービスでもある。外務省のドアは今後も皆さんに向けて開いている」と述べました。
一行の中には、四川大地震で被災した3人の生徒もいました。李月さんはパラリンピックの開会式で「終わらないダンス」と題したパフォーマンスでバレエを披露し、人々に深い印象を残しました。また、地震でがれきの下敷きになりながら、20時間も耐えたという北川県の17歳の少年・寥波さんや16歳の少女・郭婷婷さんも参加しました。郭さんは地震で足を失いましたが、手術後、一番早く、立ち上がったということです。
この3人に対し、楊外相は「あなたたちはみなすばらしい。パラリンピックの選手やそのほかの身障者に学び、勇気を出して、向上していってほしい。あなたたちが国家や社会にとって大きな役割を果たす人材になることを私は確信している」と述べました。
楊外相の言葉に対し、寥波さんは「これまで、外交官は非常に遠い存在の人と思っていたが、今日楊外相にはとても親しみを感じた。大変深い印象をもった。家族のように親切で、バスケットボールも好きということだ」と述べました。
子供たちが勇敢で、強固な精神を持って、地震災害を乗り越えたことに、楊外相も深く感動しました。選手村の平和広場を見学した際、楊外相は南アフリカの水泳選手ナタリーさんに李月さんを紹介しました。
「彼女は中国の精神を代表している。生活への希望を失わず、目標を目指してがんばっている。彼女のパフォーマンスに心打たれた」と語りました。
メガネをかけ、きれいなピンク色のワンピースを着た李さんに人々から大きな注目があつまりました。李さんと記念撮影をする人たちもいました。平和広場では、代表たちと選手たちが心を触れ合わせ、語り合う姿が見られました。(翻訳:董)
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