今日(11日)は北京パラリンピック競技5日目にあたります。障害者選手たちは多くの困難を乗り越え、素晴らしい成績を残しています。彼らは全世界の人々に「一つの世界、一つの夢」と言う理念を伝えているかのようです。
10日夜、ポーランドの卓球選手ナタリア・パルティカさんはようやく自分の夢をかなえました。彼女はオリンピックとパラリンピック両方に参加しており、今回のパラリンピックでは女子シングルスで中国の選手を下し、金メダルを獲得しました。将来についてパルティカさんは「今の私は夢の一部を叶えただけに過ぎない。北京オリンピックでは団体戦しか参加していないからだ。ロンドンオリンピックの時は団体戦だけでなく、個人戦にも参加したいと思う。そのときやっと夢を叶えることができるといえる」と述べました。
競技の成績だけではなく、選手たちのスポーツマンシップにも人々の注目が集まっています。8日行われた競泳女子400m自由形S13級の決勝で、オーストラリアの選手がスタートの合図が聞こえず泳ぎださなかったというアクシデントがありました。
S13級の選手はいずれも視力障害がありますが、スタートの合図で、7人の選手は無事に飛び込みました。しかしこのオーストラリアの選手は視力障害のほか、聴力障害も持っていました。この選手のためにパイロットランプを用意していたのですが、そのランプがつかず、選手は飛びこめなかったのです。
審判は公平を期するため、改めて競技することを決定しました。ほかの7人の選手も非常に協力的で、再びレースに挑んだのです。
イタリアパラリンピック委員会のパンカリ会長は、「北京パラリンピックの選手たちは目標目指して勇敢に戦う精神を体現している。また、私たちは身障者がスポーツを通じて、生活の喜びを見つけていることを知った」と述べ、「世界各国から来た4000人余りの身障者選手たちが、この舞台で活躍している。彼らは五輪選手と同じように喜び、成功をかみ締めている」と述べました。
身障者選手たちは知恵や能力、意志を駆使し大きな困難を乗り越え、自らの潜在力やパワーを証明しました。社会がより大きな関心や愛、機会を与えれば、彼らはきっと社会のために貢献をしてくれるでしょう。
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