五輪を成功させた北京で、第13回パラリンピックがまもなく開幕します。北京五輪組織委員会と中国政府は、「パラリンピックは五輪と同じように素晴らしいものになる」と自信を述べました。また、パラリンピックの準備作業および中国身障者事業の発展について、国際パラリンピック委員会のフィリップ・クレイヴァン会長が北京放送のインタビューに答えました。
「胡錦涛国家主席は、パラリンピックが五輪と同じように素晴らしいものになると公言した。約束は行動をもって実現するものだ。そして今は、この約束が必ず実現すると日々実感している」とクレイヴァン会長は話しました。
クレイヴァン会長はパラリンピック用施設を高く評価しています。パラリンピック村については、国際五輪委員会のロゲ会長と同じく「今までで最高」という言葉で形容しました。実はクレイヴァン会長は五輪開催前に五輪村を視察した際、三つのバスルームが備わった部屋で車椅子マークがついたバスルームが一つしかないことを指摘していました。実は三部屋とも全部車椅子利用が可能なのですが、標示がされていなかったのです。クレイヴァン会長の指摘を受けて、今ではすべてのバスルームに車椅子マークが貼られています。これについて、クレイヴァン会長は、「今回の迅速な対応は、組織側の心配りが感じられる」と述べました。
アスリートたちがパラリンピックでよい成績を収められるよう、組織側は細心の準備を行っています。この点について、クレイヴァン会長は自信を持っています。クレイヴァン会長は、「パラリンピックはレベルの高い競技大会である。アスリートたちは義肢や車椅子を使うが、陸上のボルト選手に負けてはいない。彼らの努力は人並みでない」と述べました。
「五輪ではパラリンピックのアスリートたちの偉大さが分かる。1980年代と90年代に、二人のパラリンピック射撃選手が五輪に参加したことがある。もっと前には、五輪の体操競技でパラリンピック選手が金メダルを獲得したこともある」と述べました。
クレイヴァン会長は中国パラリンピック代表団の活躍を期待しており、過去数回のパラリンピックを通して、中国代表団の印象は良好だと語っています。パラリンピックに3回出場し、3個の金メダルを獲得した走り高跳び中国代表の侯斌選手は、今回パラリンピックイメージ大使を務めています。侯斌選手について、クレイヴァン会長は「印象に残ったのは、彼の成績だけでなく、身障者スポーツ事業での代表性だ。また、選手には誰かの支えが必要だが、侯斌選手には奥さんがいた。これは侯斌選手が偉大なスポーツ選手になった大きな要因でもある」と述べました。
クレイヴァン会長は最後に、「中国代表団およびほかの国や地域の代表団が今回のパラリンピックでよい成績を上げると信じている」と話しました。(担当:ooeiei)
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