北京パラリンピックはいよいよ明日6日に開会します。それに先立ち、体の不自由な人の日常生活が注目されるようになり、バリアフリー化が急速に進みました。
オリンピックが成功裏に終了したあと、パラリンピックも同じように成功させたいと人々はまた期待に胸を熱くし、その準備に早速とりかかりました。競技場のバリアフリー化や看板、標識の取替えなどが着々と進みました。また、オリンピックに参加した全ての係員やボランティア、協力関係者などは引き続きパラリンピックの運営に加わるようになりました。
北京パラリンピックの準備状況を視察した国際パラリンピック委員会のクレイヴァン会長のコメントです。
「中国の胡錦涛国家主席は、パラリンピックをオリンピックと同じような素晴らしい大会にしたいと語っていました。準備段階の皆さんの努力を見れば、この願いは必ず叶えられると思います」
また、中国身障者連合の主席で、北京オリンピック委員会の鄧朴方執行委員も同じような思いを込めて、「パラリンピックの開催を契機に、人道主義精神の高まりと社会文明の進歩を期待している」と語りました。
喜ばしいことに、いま中国では、身障者への関心が高まり、ヒューマニズムの意識が浸透しつつあります。北京オリンピック委員会パラリンピック担当の王へい(火に丙)暘副部長はこのように話しています。
「オリンピックとの大きな違いは、パラリンピックの場合は競うより参加することが最も大切であるところです。金メダルをどれくらい取れたかは最も重要なことではないのです。中国身障者連合の鄧朴方さんも言っていたように、パラリンピックの開催を通して、社会からの身障者への関心と尊重がどれだけ高まったかということに私たちが一番期待していることです」
そういう意味では、パラリンピックの開催は、中国社会に身障者をはじめとする普通の人々の生活を注目する良い機会を与えてくれました。政府が、パラリンピックのために実施した措置は、今後も続けることを明言しています。
中国は8,300万人の身体障害者を抱えています。その代表者で北京パラリンピックの聖火を採取した姜馨田さんの話です。
「人生には山あり、谷ありです。私たちはちょっとハンディがありますが、決して不幸ではないのです。私たちは全ての人と同じように、夢を持っているし、命の花を咲かせようと思っています。パラリンピックの終了後も、私たちのことを注目してほしいと思います」
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