
9月6日に開幕する北京パラリンピックの選手村が30日、正式にオープンしました。パラリンピック期間中、148の国や地域から来た選手や役員ら7000人余りがここに泊まることになっています。選手村は、宿泊場所であるとともに、異文化交流の場ともなりそうです。
パラリンピックの選手村は、北京五輪公園の中にあり、敷地は南北800メートル、東西900メートルです。ここからメイン・スタジアムの「国家体育場」までは、直線距離にして3キロ足らずです。
30日午後、選手村の開村式が行われ、村長を務める陳至立・北京五輪組織委員会副会長が、各国の選手団を歓迎し、次のように述べました。
「選手村は、世界各国の選手やコーチ、役員を迎える準備が整っている。選手村の建物は、人間を大事にするという方針に基づいて設計されている。われわれは、細かいところまで配慮が行き届いたサービスが提供できるよう頑張っている」
選手村は、運営エリア・国際エリア・居住エリアの3つの部分に分けられています。運営エリアは選手やメディア関係者、それに貨物の輸送など、国際エリアは主にビジネスサービスなど、そして居住エリアは宿泊や食事、娯楽に関するサービスなどを行います。選手村についてトウ亜萍報道官は、こう話しています。
「体の不自由な選手の食事や宿泊、外出などに便宜を図って、選手村内のバリアフリー施設を増やしたほか、行き届いたサービスを提供している」
メキシコの水泳選手のファン・レジェスさんは、選手村が仮オープンしたときに入村しました。北京パラリンピックの選手村は最もよく整備されていると、レジェスさんは語ります。
「ここは非常に素晴らしく、居心地がよい。食べ物も住む部屋も全て完璧だと思う」
選手村では、道路から選手の専用バスまで全てバリアフリー化が実現しました。また、体の不自由な選手向けに車椅子や義肢の修理なども行っているということです。
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