9月に入って、北京は秋晴れの季節を迎えようとしています。パラリンピックの開催まで、あと4日となりました。北京パラリンピック村には、各国からの選手や関係者が続々と入っています。北京パラリンピック村の中の様子はどんなものでしょう。今日の中国リポートでは、それについてお伝えします。
パラリンピック村は8月30日にオープンしました。ここに148カ国からの7,000人が滞在します。パラリンピック村は、オリンピック村を改造したもので、オリンピック村と同じくインターナショナルエリア、居住エリアと運営エリアの三つからなります。このほか、身体障害者のために特別な配慮をしています。
例えば、42棟もあるマンションは、選手の出入りに便宜を図るため、利用は3階までにしています。エレベーターの入り口は、普通の車椅子が入れるほど広く出来ており、中には点字の操作装置が設置されて、中国語と英語によるアナウンスも流れています。また、部屋の中のスイッチとドアの取ってはすべて低い位置に設置され、シャワー室には椅子が置かれているということです。これらの細かい気遣いについて、スロバキアの円盤投げのフレレ選手はこのように話しています。
「パラリンピック村のサービスは最高です。いつでも、どんなところでも快適です。五つ星ホテル並みですね。来てみないと分からないほど素敵なものです。言葉では言い表せないですね。きれいで、泊まってみることをお勧めします」
選手の生活の拠点として、パラリンピック村は食事と宿泊のサービスのほか、医療保障、文化とレジャーなど総合的なサービスを提供しています。19カ国からの150人の専門技師は、パラリンピック村に設置された義肢修理センターで選手らにサービスを提供しています。修理部品はすべて無料となります。パラリンピック村の中の郵便局、百貨店、グッズの専門店の入り口の階段は緩やかな坂に変わりました。グッズの専門店で買い物中のリトアニアのカラスノワ選手はこう述べました。
「とても快適で、便利です。パラリンピック村を建設する時、選手たちのニーズを十分に考えたことがよく分かります。私はこれまで3回パラリンピック大会に参加しましたが、ここのパラリンピック村は最高です。組織委員会は選手のニーズを第一に考えてくれて、とても嬉しいです」
パラリンピック期間中、国旗掲揚の広場と村の中のクラブでは様々なパフォーマンスや身障者アーティストによるアトラクションが行われます。世界各地からの選手はこれらのイベントを通じて相互理解を深め、交流を行うことになっています。
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