イラクの北京五輪は大きな注目を集めていました。問題が国際オリンピック委員会は先月29日、イラクの北京五輪の出場停止を撤回すると発表しました。これで、イラク選手団はようやく五輪の大家庭に戻ってきました。
4日夜12時、イラク選手団は北京空港に到着しました。選手団の一行は当日、サウジアラビア航空を利用して、北京に着いたのです。選手団の一行を迎えるため、中国駐在イラク大使は大使館の全員および家族、それに中国人スタッフ合わせて30人を率いて、イラク国旗を掲げて出迎えました。
今回、イラク選手団は11人からなります。そのなかに、陸上競技の選手2人とボート選手2人、それにイラク選手団のオディショ団長、イラク五輪委員会のムスタファ バシャル会長およびフセイン・アミディ専務理事らが含まれています。
北京空港に到着した選手団の一行は、みんな喜びの表情をたたえ、記者のインタビューに答えた際、興奮した様子でした。
オディショ団長は、「これは偉大な時である。北京五輪に出場できて、五輪の大家庭に戻れることができて、とてもうれしい。わが国の国民もわれわれと同じように喜びを感じるだろう。われわれはイラクを代表して、国旗を掲げて開会式に参加する。それは本当にすばらしいことである」と話しました。また、イラク五輪委員会のムスタファ バシャル会長が次のように感想を述べています。
「今回の北京五輪に出場できたのはとても光栄だと思う。イラク五輪委員会は今後ともIOCの一員としてがんばっていきたい。また、今度の北京五輪で選手たちがいい成績を取れるよう期待している。われわれとイラク政府との意見の食い違いがあるが、現在その問題はすでに解決された。北京五輪への出場はようやく実現した」
ムスタファ バシャル会長が話で触れた意見の食い違いは、イラク政府とイラク五輪委員会との間の対立危機を指します。今年5月20日、イラク政府は「長期的に正常的に運営できず、それに腐敗現象がある」などを口実にして、イラク五輪委員会を解散し、スポーツ青年相を筆頭とする臨時委員会を結成しました。これを受けて、IOCは6月4日、「これはイラク政府のスポーツへの介入だ」と指摘し、イラク五輪委員会の資格を停止し、五輪参加を禁止することを決定していました。
その後、イラク政府代表者がドイツと中国の仲介でスイスのIOC本部を訪問、膠着状態打開のため協議を行いました。その結果、IOCは7月29日、イラクの北京五輪出場停止を撤回すると発表しました。
ダナは今回の選手団の中で唯一の女子選手です。北京空港に着いたとき、彼女の喜びは言葉が表現できなかったほどでした。記者のマイクに向かって、「国を代表して北京五輪の開会式に参加するのはずっと私の夢です。今日はやっとこの夢が実現できるようになりました。本当にうれしかった」と彼女は「夢がかなった」という言葉を何度も何度も繰り返しました。
|