北京五輪がまもなく開幕します。このスポーツ大会は規模が大きく、サービスの対象も様々なので、五輪で使われる食品の安全は以前より、各界から注目されています。北京市の関係部門は31日、「北京は、五輪食品の衛生と安全を維持する能力と自信を持っている」と発表しました。
31日に行われた記者会見で、北京市食品安全弁公室の唐雲華報道官は「五輪食品の安全のために、北京市は特別に五輪食品安全保障協調機構を設置して、五輪食品の生産や加工、配送、消費など各段階における検査と監督を担当している」と述べました。また、唐雲華報道官は、「最初の段階、つまり農産物の生産に関する段階では、農薬や肥料といったものへの安全に対する監視体制を強化しています。次の段階、つまり加工のところで、原材料と食品添加物を検査・監督するほか、出荷する製品の質が安全基準に達しているかどうかを厳しく検査します。第三の段階、つまり食品の流通や物流の段階ですが、食品に対してその品質と安全性を証明する文書を求めます。最後の段階、つまり食卓に出す前に、専門の食品衛生監督者が食品のサンプルを取って、検査を行います。」と述べました。
また、北京の食品について安全のレベルを向上させるために、3年前に北京では『北京五輪食品安全行動綱要』を発表しました。それに基づいて、北京はここ数年『北京市食品安全条例』など一連の法令を定め、食品安全に対する監督管理責任システム、インターネットシステム、検査・監督システムを作り上げてきました。現在、北京食品監督管理部門は統一された食品安全トレーサビリティーを通じて、各種類の食品の情報を分類、追跡することができます。このような対策をとったところ、著しい成果を収めました。これについて、唐雲華報道官は「3年近く行ってきたので、『北京五輪食品安全行動綱要』の各措置は効率的なものとなりました。これによって、五輪期間中の食品の安全もより確かなものとなりました」と語りました。
このほか、北京市は五輪食品安全保障方案を実施して、五輪の関連競技場や提携ホテルなどの飲食店で、原材料の記録制度、現場での検査、監督ステーションの設置などを定めました。
五輪食品は安全性が確保されただけでなく、供給量も十分です。31日の記者会見で、北京市商務局の許康さんはこう述べています。「北京への食品供給は安定している。現在、食品の在庫量は北京市の一か月分の需要を満たすほどである。北京市商務局は五輪大会に使われる食品の原材料の仕入先を厳しく選んだ。そして、これら仕入先の製品はいずれも検査と監督を受けている」と述べました。
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