グリーンオリンピックは2008年北京オリンピックの三大理念の一つです。このグリーンオリンピックの理念を達成するため、関係部門はオリンピックの準備活動でこの理念を貫き、大きな成果を収めました。
オリンピック招致に成功して7年間、中国の関係部門はオリンピック競技会場や関連施設などを予定通りに完成しただけでなく、グリーンオリンピックの理念を貫くため、関連施設の省エネと水資源の節約を重視し、多くの環境保護技術を使用しています。水資源を例に上げれば、北京では水不足のため、オリンピック関連施設は水資源の節約と循環利用を最優先に考慮しました。北京オリンピックの中心地にあるオリンピック森林公園は多くの水が必要ですが、グリーンオリンピックの理念を貫くため、公園は水資源の循環利用を実現しました。公園の設計者・胡潔さんは「北京は深刻な水不足に直面しているため、オリンピック森林公園の草木への水やりはすべて生活下水を処理した中水を使用している。これは中国で初めてのことだ。世界の進んだ環境保護理念を取り入れ、オリンピック森林公園の水資源を循環再利用することは、グリーンオリンピックの理念を達成する上で重要だった」と述べました。
オリンピック森林公園が使用する中水は、使用ずみ生活用水を再処理し、設定基準に適合させ、循環使用する水で、再生水とも呼ばれています。この再生水は主に公園の散水や環境衛生、緑化などに用いられています。2001年にオリンピック招致に成功した後、北京は10カ所の再生水処理工場を建設しました。去年、北京で処理された再生水の規模は4億8000万立方メートルに達しました。オリンピック公園を含む多くのオリンピック施設も再生水を使用しています。
このほか、太陽エネルギー、風力エネルギー、地熱などクリーンエネルギーの使用によって、北京オリンピック競技会場で使用されるクリーンエネルギーの割合は全体の26パーセントに達しました。
また、グリーンオリンピックの理念を達成するため、北京は大気汚染の改善に力を入れています。北京オリンピックの重要な準備活動として、北京最大の大気汚染源の一つとされる首都鋼鉄公司の鉄燃焼部門をすべて北京地区から移転させました。首都鋼鉄公司環境保護部の穆懐明部長は次のように紹介しています。
「2008年、生産抑制と環境保護措置を実施し、汚染物質の排出量は2007年より50パーセント以上少ない」と述べました。
また、オリンピック開催期間中の大気の浄化とスムーズな交通を確保するため、7月20日から9月20日までの間、北京市ではナンバープレートの奇数偶数によって自動車の使用を規制する措置を実施します。
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