中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)放送サミットに参加したASEAN側の代表は23日、北京オリンピックの一部競技場を見学しましたが、代表たちは、北京オリンピックの準備状況を高く評価し、オリンピックの成功を祈りました。一部のものがオリンピックを利用して政治目的を達成しようとしていることを非難しました。
ASEAN各国の政府やメディアの代表は23日、北京オリンピックのメイン・スタジアムである国家体育場と国家水泳センターを見学し、記念写真を撮りました。ラオス国営ラジオ局のシファ・ノングラス局長は、北京オリンピックの競技場は、自分がこれまで見た競技場の中でも一番すばらしいと評価し、「こんなにすばらしい競技場を見たのは初めてで、私はとても嬉しい。北京オリンピックの準備状況は非常によい。北京オリンピックの成功を心から祈っている」と語りました。
また、ベトナムラジオ局で働いているグイェン・スイランさんは、オリンピックが北京に変化をもたらしたことに感心し、「私は2005年、北京オリンピックまであと1000日という日に初めて中国に来た。中国語がわからないので、少し不便を感じた。でも今回北京に来て、ホテルや町には英語の説明がついた標識が多いのに気づいた。北京の変化は速いなあと思った」と語っていました。
ASEANの代表たちは、オリンピックの準備状況以外に、北京オリンピックの聖火リレーにも注目しています。ベトナムラジオ局のホアン・ミングイェット副局長は、ベトナムの人々は、ベトナムでの聖火リレーを非常に期待していると表明し、「北京オリンピックの聖火は今月の末、ベトナムを通る。私たちはベトナムでの聖火リレーを非常に楽しみにしている」と話してくれました。
ところで、一部の者がオリンピックを利用して、その政治目的を達成しようとする行為について、ASEANの代表らは非難しています。インドネシア放送委員会のササ・ジュアルサ・センドジャジャ会長は、政治とスポーツを結びつけることは間違いだと強調した上で、「これらの人に、スポーツと政治を一緒に扱わないでほしいといいたい。一般の人が関心を寄せているのは、政治ではなくオリンピックだ」と話しました。
また、ラオスのボセングハム・ウォングダラ報道文化次官は、聖火リレー妨害行為を非難し、「オリンピックは、世界の人々のスポーツの祭典だ。世界各地で聖火リレーを行うことは、各国の国民同士の連係の強化に役立つ。聖火リレーを妨害してはいけないし、オリンピックや聖火リレーを利用して政治目的の達成を図ってもいけない」と語りました。
北京オリンピックの開幕まであと100日余りですが、ASEANの代表たちは、北京オリンピックにそれぞれ祝意を示しています。フィリピン放送協会のアントニオ・ヴェントサ主任は、「北京オリンピックは8月8日に開かれるが、この日は非常に縁起がよい。オリンピックを通じて、中国は、アジアおよび世界とともに栄光や喜びを分かち合うものと信じている。私は、北京、そして北京オリンピックに祝福を表明する」と話しました。
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