北京オリンピックの水泳競技会場になる国家水泳センターで、28日、竣工式が行われました。今月31日から2月5日まで、北京五輪のテスト大会の水泳中国オープンがここで開かれます。
国家水泳センターは、隣にあるオリンピックメイン会場の国家スタジアムとともに、北京オリンピックのシンボルと呼ばれています。北京オリンピックの期間中、国家水泳センターでは競泳、シンクロナイズドスイミング、飛び込みなどの競技が行われ、42個の金メダルがここで決まります。
国家水泳センターは、立法体の建物で、外観が1437枚の泡の形をした青いフィルムで覆われ、ウォーターキューブの愛称で呼ばれています。外観を覆った半透明のフッ素樹脂フィルムを通して外光を取り入れ、館内はとても明るく暖かいです。各国から取材に訪れた記者たちは、夢のような世界に身を置いて興奮しました。ドイツ新聞社のビル・スミス記者は、 「すばらしい。他の水泳場とは、異なった特徴が沢山ある。隣にある国家スタジアムとともに、選手や観客に深い印象を与えるに間違いない」と語りました。
国家水泳センターの建設では、いくつかの「中国一」と「世界一」を記録しました。この水泳場は、中国で初めて高機能フッ素樹脂ETFEフィルムを利用した体育施設であり、世界で面積が最も広く最も複雑な機能を持つ膜で覆われた施設です。国家水泳センターの建設に設計の段階から関わった責任者の一人、陳蕾チーフエンジニアは、 「今の気持ちは感無量だ。これまでの4年間、困難な道を一歩ずつ歩んできた。面積は、8、9万平方メートルで、さほど大きないプロジェクトではないが、難しさは世界一だと言える」と述べました。
他のオリンピック施設と異なり、国家水泳センターの建設には、香港・マカオ・台湾の同胞と海外在住の華人・華僑から寄付金が寄せられました。館内には、1万7千の座席があり、そのうち6000席が固定座席で、他の座席は取りはずしが可能です。プールは、底が見えるほど透き通っています。その水は、飲むこともできるということです。
陳蕾チーフエンジニアは、「三つのプールには、水質処理機がついている。濾過施設や、髪の毛の吸収設備などによって、汚物を処理して、水を綺麗にする」と語りました。
オリンピックが終わった後、国家水泳センターは、トレーニングや、レジャーなどを融合した国際的な水泳センターに改築される予定です。
今月31日から2月5日まで、国家水泳センターでは、オリンピックのテスト大会を兼ねた中国水泳オープンが行われます。センターでは、今、選手たちが、大会前のトレーニングを行っています。(翻訳:李軼豪)
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