20日夜、中国中央歌劇院は北京音楽ホールで大規模な公演を行いました。これは半年間にわたる北京オリンピックの文化イベントが始まったことを示しています。
今年8月、北京でオリンピック大会が開かれます。今回のオリンピックは総合的なスポーツ大会であるとともに、世界の各地域と民族の文化交流の場でもあります。北京オリンピック組織委員会と中国文化省の計画によりますと、3月20日から9月末にかけて、北京では140種類、合わせて600回あまりの公演が行われる予定です。内容は、京劇など中国の古典劇、現代オペラ、オーケストラの演奏会、歌や踊り、民族音楽、雑技など多くの種類に及んでいます。
中国文化省芸術局の劉中軍副局長は中国国際放送局記者のインタビューを受け、「今回のイベントは1950年代以降、中国で催される最大規模で種類の最も豊富なものだ。しかも、どの公演も厳選された内容で、入場料も手ごろだ」と述べました。「公演は全国から選び抜いたものだ。中には、近年のすばらしい新作のほか、伝統的なものもある。オリンピック100日カウントダウン、50日カウントダウンなどに合わせて特別公演も行う。これらの公演はオリンピックを盛り上げるだけでなく、市民が芸術に触れるチャンスになる。市民が安い入場料で観られるように、政府は劇場や、劇団のために費用を出した」と紹介しています。
入場料について、劉中軍副局長は「通常の公演と比べて、このイベントでは、半額ぐらいで済む。学生などを対象にした特別割引も実施する」と話しました。
入場券販売を担当する責任者廬凱望氏は「今から9月末まで600回あまりの公演が行われる。月に100回ぐらいになる。オリンピック開催期間中は毎日数回ある。そのとき、北京は選手、観光客など世界各国からのお客さんを迎えている。外国人のお客さんもきっと公演を見に来るだろう」と話しています。
しかし、観客のマナーが心配だという声も聞かれます。廬凱望氏は「これらの公演はすべて劇場で行われる。確かに観客のマナーが悪いのは困る。しかし、ここ数年、北京はいろんな形で観客のマナー向上について工夫をしてきた。公演のときは、大丈夫だと信じている」と語っています。
中国文化省は海外の有名な芸術団体を北京に招いて、中国の芸術家たちとの共同公演を行います。また、北京にある博物館や美術館も各種の展示会を行い、中国の伝統文化と現代の芸術作品などを展示することになっています。
(03/21 翻訳:Yin)
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