クリスマス・イブとなった昨日24日、バグダッドに駐留しているアメリカ軍は依然、パトロールを行っていました。
イラクに駐留しているアメリカ軍は今年、イラクで5回目のクリスマスを迎えています。
部隊はクリスマス期間も、パトロールなどの活動を通常通り維持しており、兵士たちは家族への思いを胸に、軍人としての職責を果たしています。
アメリカ軍基地では、クリスマスを祝い、昼食と夕食に特別メニューが提供されました。
キャンプでもクリスマス・ツリーなどが飾られたほか、アメリカから届いたクリスマス・プレゼントも展示され、祝日ムードいっぱいです。
23年の軍歴をもち、100人の兵士を指揮しているロイ中隊長は「私はイラクに来て、3回目のクリスマスを迎えている。だが、兵士たちが故郷のことを思い出してしまうので、『メリー・クリスマス』と言わないようにしている」と語りました。
スミス従軍牧師によりますと、若い兵士たちは家族からのプレゼントを受け取ると、「お父さん、お母さんが、私のことを思ってくれている」と言って、幸せそうにキャンプに戻っていくそうです。
従軍医師のジョーンズさんは「私は20歳になる。イラクでは2回目のクリスマスだ。今年は両親からトナカイのおもちゃが届いた。この頭に軍帽をかぶせたトナカイは、子ともの頃から僕の友達だった。本当に、クリスマスは一家で過ごしたい」と語りました。
イラク駐留アメリカ軍司令部によりますと、ここ数カ月、テロ件数は減少し、緊張が緩和されています。
アメリカ軍の死亡者数は、5月は131人でしたが、先月は40人、今月は17人に減っています。
これは2003年、イラク戦争が開戦して以来最少となっています。
今年のクリスマスを前に、ロイ中隊長の部隊には、1月に武装勢力の襲撃で亡くなった兵士の遺族からプレゼントが届きました。
遺族たちは、「今年は悲しいクリスマスを迎えている。私たちは彼に代わって、生きている戦友たちが無事に帰国することを祈っている」とメッセージを寄せました。
これを受け、ロイ中隊長は「私は兵士たちの無事帰国を実現させるために、尽力していく」と決意を述べました。
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