今年はASEAN・東南アジア諸国連合ができて40年目にあたります。11月20日、アセアン・東南アジア諸国連合の第13回首脳会議が開催され、加盟10カ国が法的拘束力を持つ「ASEAN憲章」に署名しました。これはアセアンが完全統合に向けて、重要な一歩を踏み出したことを意味します。
お聞きいただいている曲はASEAN創設40周年を祝うために作られたものです。1967年8月に結成されたASEANは加盟国の総人口5億人で、貿易総額が1万4000億ドルを超え、国際的地位が高まっている地域機構です。今、ASEANと他の地域との協力関係が絶えず強化され、中国、日本、韓国の対話仕組みも整備されています。ASEANの前事務総長・ロドルフォ氏は「ASEANは共通点を探し、発展を進める道のりで多くの問題に直面している」とし、「まず、各加盟国は地域内の競争に危惧の念を抱いている。また、加盟国は周りの大国がASEANに大きな影響を及ぼすことを懸念している。加えて、各加盟国の国民はASEANと地域内の状況をあまり知らないというのが実情だ」
経済の面においては、ASEANの加盟国間の経済補完性がまだ充分でなく、輸出製品がよく似ており、経済発展のレベルの差も顕著です。特に、従来の協力メカニズムは非効率的だったことなどから、現行のやり方は地域と世界の発展に適合できないと見られています。
ASEANの仕組みを更に整備し、加盟国間の相互協力を強化するため、ASEANの加盟国首脳は第13回首脳会議で「ASEAN憲章」に署名しました。この憲章はASEANの完全統合に向けて、法的拘束力を持つものです。ASEAN首脳会議の陳国強報道官は「<ASEAN憲章>の署名はASEAN創設40年来、重要な一里塚となる。これはASEANが政治面での協力から安全、経済、社会、文化など多くの分野における協力へ転換していることを示している」と述べました。
ASEANの前事務総長・ロドルフォ氏は「発展途上国が最も集中している地域の一つとして、ASEANは地域統合を実現するため、競争への懸念を取り除く必要がある」とした上で、「各国は相互協力を強化し、自国企業の競争力を高める必要がある。この他、ASEANの国民は自分がASEANのメンバーであるとの自覚を持つ必要がある」と指摘しました。
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