8月8日はASEAN ・東南アジア諸国連合成立40周年の記念日でした。これに当たって、ASEAN の王景英事務局長は文章を発表し、「ASEANは地域一体化のプロセスを引き続き推進し、政治や安全、経済などの分野で中国との互恵協力を一段と強化して行く」と強調しました。
王景栄事務局長は「ASEAN ?中国関係の発展」をテーマにした文章を発表し、「今年はASEAN 設立40周年である。これはASEAN 史上、重要な一里塚だ。この40年間に、加盟国は当初の5カ国から現在の10カ国に増えた。ASEAN はすでに、政治や安全、経済などの分野における地域的な協力の場となった。そして、安全共同体、経済共同体、社会文化共同体の建設を通じて、2015年にASEAN 共同体設立を目指している」と述べました。
ASEANと中国の関係について、王景栄事務局長はまた、「中国はASEAN 共同体の建設にとってますます重要な役割を果たしている。ASEAN 共同体はASEANと中国との互恵共栄により多くのチャンスを提供することになる」と述べました。
王景栄事務局長は、ASEAN と中国の発展の道のりを振りかえながら、次のように述べています。
「1991年に結ばれたASEAN -中国対話関係は急速かつ全面的に発展してきた。1996年7月、中国はASEANと全面的に対話するパートナーとなった。2003年10月に発表された『平和と繁栄に向う中国?ASEAN 、戦略パートナー関係共同宣言』、そして、この宣言を実施するため、2004年11月に調印された行動計画によって、双方の関係は新たな段階に入った。2006年10月、ASEAN と中国は南寧で、対話を始める15周年の『記念サミット』を開き、これまで収めた成果を総括し、今後の双方の関係発展の方向を確定した。2003年10月、中国は『東南アジア友好協力条約』に最初に加盟して、ASEANと対話するパートナー国となった。経済貿易関係を強化する上で、ASEAN にとって、中国は商業や投資の面で巨大な潜在力のある重要な経済体であり、ASAEN 製品の大きな市場でもある。ASEAN と中国は2015年までに、中国?ASEAN 自由貿易区を完成させるために努力していく」
王景栄事務局長は更に、民間経営が双方の連携を強める上で重要な役割を果たしていることを強調し「中国ーASEAN 博覧会を4年間連続して開いた。双方の製品の展示や交易、商業網の構築、市場の拡大に場所を提供した。そして、毎年同じ時期に行われる中国?ASEAN ビジネス投資サミットは、政府間や民間企業の経済貿易について意見を交わす効果的な方法となった。長年にわたって、中国はASEANが一体化のために払った努力を支持し、ASEAN の発展基金に100万ドルを寄付した上、一体化を支持するために、更に100万ドルを寄付することを約束した」と述べました。
最後に、王景栄事務局長は、「ASEAN と中国の積極的な協力は双方関係の長期的な発展に、良好な基盤を築いた。双方の緊密なパートナー関係は広い分野における協力の基礎と強い政治的な意志を持ち、将来にわたって、双方の経済の持続的な成長、国家の繁栄と平和を確保していく」と述べました。 (翻訳:董燕華)
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