中国の高虎誠商務次官は14日北京で、「中国とASEAN ・東南アジア諸国連合の貿易額は来年、2000億元を突破し、2年くり上げて、双方が設定した貿易目標を達成する見込みだ。中国はASEAN 加盟国に向けて国内市場を一層開放し、ASEANからの商品の輸入関税を引き続き減らしていく。2010年までに、ASEAN 諸国から輸入する7000種類余りの商品をゼロ関税にする」と述べました。
ここ数年間、中国ーASEAN自由貿易区の建設に推進されて、中国とASEAN 諸国との貿易協力は強化され、貿易や投資、労務協力などの面で積極的な成果を収め、特に、双方の貿易額は大きく増加しました。14日に国務院弁公室が行った記者会見で、高虎誠商務次官は「中国ーASEAN 双方の 貿易額は2年くり上げて2000億ドルの目標を達成する」として、「現在、中国とASEAN はお互いに第四の貿易パートナーとなった。現在の発展状況から見れば、今年の年間貿易額は1900億ドルに達し、2008年に、2000億ドルを突破する見込みだ」と述べています。
中国はASEAN に対して、主に船舶や繊維製品、陶磁器、野菜を輸出し、輸入は、銅製品やゴム製品、果物などを主としています。中国ASEAN 自由貿易区「貨物貿易協定」が2005年に行なわれて以来、双方は互いに数千種類に上る商品の関税を削減しました。現在、中国がASEANからの輸入商品にかけている関税はすでに5.8%まで下がりました。ASEANが中国からの輸入品にかける関税もある程度下がりました。これは双方貿易が伸びる条件をつくりました。2010年までに、中国は、ASEAN 諸国から輸入する商品の93%を占める7000種類余りの商品の関税をゼロにするということです。
高虎城商務次官は、中国とASEANは2ヶ月前に、「サービス貿易協定」の実施を始めたことを明らかにしました。この協定に基づいて、双方はサービス貿易市場をさらに開放していくことになります。高虎城商務次官は、「中国は、WTOとの約束を履行した上て、ASEAN諸国に向けて建築、環境保全、輸送、スポーツ、ビジネスなど、5つの分野で開放を拡大していく。ASEAN10カ国も、金融、医療、観光、輸送など12の部門で、中国に向けて開放を行うことを約束した」と語りました。
中国広西チワン族自治区の責任者は、記者会見で、まもなく開かれる第四回中国ASEAN博覧会の準備状況を紹介しました。それによりますと、第4回中国ASEAN博覧会は、10月末に広西チワン族自治区の中心都市・南寧で開かれます。出展するASEANの企業はすでに1000を上回り、全体の3分の1を占めているということです。中国からも1500あまりの企業が参加を申し込み、出展する品目は、ASEAN市場が求める大型の工事用機械、食品加工や包装機械、電力設備、建築材料などに集中しています。
広西チワン族自治区の李金早副議長は、今回の博覧会のテーマは「貿易港の協力」だと紹介し、「今回の博覧会では、中国の交通省とともに『中国ASEANの貿易港の発展と協力フォーラム』をテーマとする。このフォーラムには、ASEAN10カ国の交通相のほか、関係する主要な貿易港の責任者や企業の責任者も出席する」と述べました。
高虎城商務次官は、「中国は、博覧会を長期的に開催するシステムを整備し、テーマを深め、貿易の効率を高めていくことに取り組んでいく」と強調しました。
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