ロシアの第5回議会下院選挙は2日、投開票が終わり、プーチン大統領を筆頭候補に擁立した与党「統一ロシア」が圧勝しました。
ロシア中央選挙管理委員会が2日夜発表した開票結果によりますと、有権者の投票率は61.35%にのぼり、与党「統一ロシア」の得票率は63.03%、共産党は11.5%、自由民主党は10.33%、新党の「公正なロシア」は7.08%で、いずれも議席獲得に必要な投票率7%を超えました。
ロシアの人口は1億4200万人で、今回の議会下院選挙で登録された有権者は1億800万人にのぼり、ロシア連邦全域で投票所は9万6000カ所設けられました。
ロシア内務省のチェカリン次官は「投票は平穏に行われ、治安を乱すような深刻な事件は発生しなかった」と語りました。
独立国家共同体選挙監視団のアイダロフ団長は「選挙結果に影響する深刻な違法行為は発見されなかった」と述べました。
今回下院選挙でチェチェン共和国の有権者投票率は99%に達しました。
投票を済ませたプーチン大統領は「お祭りのような気分だ。有権者は自分の支持政党へ投票すればよい」と語りました。
下院議長を務める「統一ロシア」のグリズロフ党首は記者会見で「今回の選挙はプーチン路線に対する事実上の信任投票であり、国民投票でプーチン大統領が支持された。時期下院の多数派は『統一ロシア』が基盤になる」と勝利を宣言しました。
選挙前の世論調査によりますと、プーチン大統領への支持率は84%にのぼり、「統一ロシア」の勝利は確実だったということです。
また、来年3月の大統領選挙で下院第1党を維持する「統一ロシア」の候補の当選も確実となり、来年5月に2期目の任期が切れるプーチン大統領は次期政権への影響力を確保し、これまでの政策を継続させていくことができると見られています。
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