ロシア連邦議会上院は26日、大統領選挙を来年3月2日に行うことを決定しました。
ロシア中央選挙管理委員会のチュロフ委員長は「大統領選に出馬する候補者の受付は12月から始まり、立候補の期限は25日まで。来年2月2日から10日までに立候補者が選挙綱領を発表する」としました。
チュロフ委員長はまた「大統領選に出馬する立候補者は所属党内で少なくとも500人の推薦が必要であり、与野党は選挙投票日が発表されて5日後から、出馬候補の推薦活動を開始する」と語りました。
ロシアは1991年3月17日、大統領制の導入の是非を問う国民投票を実施し、6月、エリツィン氏が初代大統領に就任しました。
プーチン大統領は2000年3月26日に就任し、2004年3月14日に再選されました。
ロシア連邦の憲法によりますと、満35歳以上のロシア連邦の市民で、10年以上居住した者が大統領選の被選挙権をもち、3選は禁止されています。
プーチン大統領の2期目の任期は来年3月に切れることから、次の後継者が世論の焦点となっています。
今年9月12日、プーチン大統領は連邦金融監督局のズプコフ局長を首相に指名しました。
その後、プーチン大統領は「来年の大統領選で少なくとも5人の立候補者がある」と明言しました。その具体的な名前については明言を避けたものの、専門家は「ズプコフ首相のほか、イワノフ副首相、メドベージェフ副首相、ナルィシュキン副首相、ヤクニンロシア鉄道公社社長の4人だ」と見ています。
一方、野党側はロシア共産党のジュガーノフ党首、ロシア自由民主党のジリノフスキー党首、カシヤノフ元首相、ロシア中央銀行のゲラシチェンコ元総裁が来年の大統領選への出馬を表明しました。
ロシアの世論調査機関「レバダ・センター」が今月行った調査によりますと、84%の人がプーチン大統領を支持し、ズプコフ首相、メドベージェフ副首相、イワノフ副首相への支持率はそれぞれ59%、63%、64%だったということです。
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