第3回北東アジア投資貿易博覧会は2日、中国東北部の吉林省長春市で開幕しました。中国、ロシア、日本、モンゴル、韓国、朝鮮などの関係者は、今回の博覧会に参加しました。参加者らは、「北東アジア投資貿易博覧会は、北東アジア地域内の経済協力を一層強化し、各国の友好関係と共同発展を促進する上で、重要な場となる」としています。
今回の北東アジア投資貿易博覧会は4日間の開催期間中、北東アジアの地域協力と中国東北部の古い工業基地の復興をテーマとして、北東アジア経済協力フォーラム、国際展覧会、ロシアビジネス週間、朝鮮とモンゴルのビジネスデーなどのイベントを行います。
北東アジア投資貿易博覧会は2005年から、毎年長春市で開かれています。中国の曾培炎副首相はこの博覧会の経済協力ハイレベルフォーラムで談話を発表し、「中国は平等に対応し、積極的かつ実務的にさまざまな形で開放して、この地域の発展を推進していきたい、中国は、関係する国と共に、高速道路と鉄道及び港の建設を速め、経済や貿易及び投資を強めたい。さらに、貿易の自由化と利便化を推進し、検疫や通関、ビジネスビザなどの制度を改善する措置を取るよう、北東アジア各国に希望する」と語りました。
国連開発計画の高官であるナターシャ・ヤチェストワ氏は記者のインタビューに答え、「各展示企業はここで、自分の製品を展示するだけでなく、協力や投資協定に調印することができる。そのため、この博覧会は北東アジア地区の経済成長と繁栄を促すに違いないと思う」と話しました。
北東アジアに位置する中国、ロシア、日本、朝鮮、韓国およびモンゴルなどの国は地理的には近いし、経済面で相互補完性があります。ここ数年、北東アジア地域内の経済貿易が拡大されつつあり、交流と協力も盛んに行なわれています。この博覧会は、北東アジア各国の協力強化と共栄を実現することにあります。
中国東北地方の古い工業拠点をいかに振興させるかということも、今回の博覧会の主な課題の一つです。東北地方は中国の古い工業拠点であり、また、以前から北東アジアの各国とは経済面の連携を持っています。中国政府は2003年から東北地方の古い工業拠点を振興させる一連の政策と措置を取ってきました。また、東北地方の国有企業の改造への外資導入も奨励します。この戦略によって、インフラ施設整備や貿易、それに投資などの面で、北東アジア各国の企業に多くのビジネスチャンスを与えました。
これについて、中国国務院の東北地区老企業基地振興指導グループの宋暁梧副主任は、「現在、東北地方の古い工業基地を復興させることは順調に進められている。世界各国や国内の各地域が北東アジアの投資貿易博覧会という場を利用して、東北との交流と協力を強化し、東北地方の復興作業を全面的に推進していく中で、共同の利益を獲得することを期待している」と述べました。
|