1967年8月、ASEAN・東南アジア諸国連合が創設されて今年40周年になりました。
これを前にASEANのロドルフォ・セべリノ前事務局長が中国国際放送局のインタビューを受け、感想を述べました。
創立して40年間、ASEANは経済振興を実現し、アジアと世界の平和と発展を進める重要な力となっています。
セべリノ前事務局長は「ASEANは東南アジアを含めた東アジア地域の平和と安定に大きく寄与してきた。これまで、対話と協議のメカニズムを通じ、紛争の平和的解決を求め、『東南アジア友好協力条約』を締結して、国際法と国連憲章を遵守し、加盟国間の友好関係を樹立してきた。また、互いに内政を干渉せず、域内の経済一体化を求め、協力と協議のメカニズムにより、環境、感染病、越境犯罪、テロ撲滅などの問題に共同で対応している」と述べました。
セべリノ前事務局長はまた「経済の一体化を実現させるため、域内の貿易障壁を撤廃し、経済政策面での協力を行い、地域市場を創り、投資を誘致する。『ASEAN憲章』の起草作業が進められており、調印されれば、ASEAN機構が強化され、ルールが規範化される」と語りました。
シンガポールが来月輪番議長となることを受け、セべリノ前事務局長は「積極的な役割を発揮し、国際社会におけるASEANの地位向上を推進していくよう期待する。シンガポールは域内経済の一体化を加速させ、環境、越境犯罪、テロリズム、麻薬密売などの対応で加盟国間の協力を強化するべきである」と述べました。
ASEANと中国の関係についてセべリノ前事務局長は「中国が多くの地域問題でASEANの主導的地位を認め、歩調を調整してくれたことは賞賛されるべきである。中国とASEANの自由貿易区域は大きく進展し、貨物とサービス貿易の分野で双方は協定を結んだ。特に、『南中国海パーティーズ行動宣言』の採択が目立っている」と語りました。
また、セべリノ前事務局長は「相互信頼を増強し、互いに脅威と見なさず、双方の貿易往来が公平であることを国民に認識させるべきである。地震観測予報ではASEANと中国の協力が必要で、中国は環境保全措置の実施をASEAN諸国に確信させるべきである。また、友好関係強化で協力の維持が最重要である」と述べました。 (ジョウ)
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