12日の午前、フィリピンのセブ島は連日の雨が止み青空が広がりました。ASEAN・東南アジア諸国連合の第12回首脳会議、ASEANと対話国とのサミット、それに第2回東アジアサミットに出席する中国代表団の宿泊先であるホテルに各国のメディアが殺到しました。それは中、日、韓三ヵ国の閣僚級会議がここで閉幕したからです。
これまでの会議と違い、今回の中日韓三ヵ国の閣僚級会議は少数のメディアだけを会場に入れ、ほとんどの記者は会議室の外で待っていました。
会議が始まって1時間が過ぎたとき、会議室の扉が開き、日本外務省の浅野勝人副大臣、韓国のソン・ミンスン(宋旻淳)外交通商相、中国の李肇星外相が相次いで出てきましたが、李肇星外相は微笑みながら記者のインタビューに次のように答え、「今日、中、日、韓の三ヵ国は快い雰囲気の下で話し合い、三ヵ国首脳会談の開催の準備が出来た。この準備作業は順調であることから、三ヵ国首脳会談はきっと成果の豊かなものとなり、成功するだろう」と語りました。
中国の温家宝首相はここセブ島で開かれるASEANと中日韓三ヶ国の第10回首脳会議、中国とASEANとの第10回首脳会議及び第2回東アジアサミットに出席し、また中日韓三ヶ国の第7回首脳会議を主宰します。
ところで、日本の指導者がアジア諸国の政府や人民の強い反対を無視し、靖国神社を参拝したことから、2005年の12月に開かれたASEANシリーズサミットの期間中、中日韓の首脳会議は開かれませんでした。
中日韓三ヶ国の朝鮮半島の核問題に対する態度はどうかという質問に対し、李肇星外相は「去年の12月に六ヶ国協議が再開され、重要な議長声明を発表した。参加各国は非核化の目標を堅持し、地域の平和と安定を維持することを重ねて表明した。今回の三ヶ国閣僚級会議で三ヶ国は、六ヶ国協議での議長声明に見られる共通の立場を改め強調した」と語りました。
また一連の質問に答えた後、李肇星外相は記者たちに、2008年北京オリンピックへの取材を要請し、「記者のみなさん、2008年北京オリンピックの取材にぜひ来てください。北京オリンピックの種目は多く、中国では3つのところで競技が行なわれますが、北京がメイン会場です。そして馬術は香港、水上種目は青島で行われます。また、2010年の上海世界博覧会の取材にもいらしてください」と語ったのです。
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