中国とASEAN・東南アジア諸国連合の友好協力の促進を目的とする共同取材活動「中国・ASEAN協力の旅」が3日、ベトナムでの取材を終了しました。この共同取材団は、中国国際放送局や香港フェニックステレビ、広西人民放送、および広西テレビで構成されています。3日午後、取材団はホーチミン市でベトナムのメディアを対象とした記者会見を開き、ベトナムの新聞『ニャンザン』や国営テレビ、そしてラジオ放送の「ベトナムの声」など主要メディアが参加しました。
「中国・ASEAN協力の旅」は、東南アジア諸国連合の加盟10カ国を訪れることになっていますが、ベトナムはその1番目の国です。共同取材団は4月24日、中国南部の広西チワン族自治区にある友誼関からベトナムに入り、10日間にわたってハノイ、ハイフォン、ヴィン、ダナン、ニャチャン、ホーチミンを回りました。
ベトナムでの取材活動は、地元のメディアから注目を集めました。4月25日、取材団はベトナムのグエン・ミン・チエット国家主席をインタビューしましたが、ベトナムの新聞やラジオ、テレビなどの主要メディアはこれを詳しく報道しました。ベトナム外務省のグエンさんは、取材団に付き添ってベトナムを回りました。今回の取材活動についてこう語っています。
「中国の記者のみなさんのベトナムでの取材活動には、深い印象を受けた。記者の方が中国へ送ったニュースや写真などを通じて、中国・ベトナム両国人民の友好がいっそう進んでいく。また、両国のメディアの協力や交流が増えていくことを期待している。『中国・ASEAN協力の旅』のこれからの取材活動の成功を祈る」と語りました。
取材団の総指揮を務める蘇新生さんは、ベトナムでの取材旅行について、次のように感想を述べました。
「ベトナムが、中国にこんなに近い国だということが初めて分かった。ベトナムは、美しくて資源が豊富で、独特の文化や伝統を持つ国である。その勤勉で善良な人民が、新しい歴史を作っている。ベトナムに実際に入ったからこそ、ベトナムに対する正しい認識ができた。今回の取材活動によってベトナムとの間の、心と心の距離が近くなったと思う」と述べました。
ベトナムに滞在する期間中、共同取材団は、中国国内に向けて多くのニュースやリポートを送ってきました。これについて蘇新生さんは、「中国国内に伝えたニュースには、経済に関するものが多い。ベトナムの発展の経過や現状を紹介するとともに、中国とベトナムとの経済協力の前途についても報道した。また、ベトナムの観光も紹介した。このため、それらの情報を受けた中国の人々は、ベトナムに好奇心を持って、やってくることになるだろう」と語りました。
取材団がベトナムにいる期間には、ちょうど南ベトナム解放記念日やメーデーがあったため、街の至るところでベトナムの国旗が掲げられていました。これは、ベトナム人民が自分の国や民族を愛し、勝利と名誉を大切にするだけでなく、ベトナム経済の活力をも表していると、蘇新生さんは語っています。
「私たちはここで、経済の強い躍動を実感した。ベトナムの国旗の赤は、町中のほかの色とともに、ベトナムの発展を示している。これは、私たちに非常に深くて美しい印象を残した」と語りました。(翻訳:鵬)
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