1日、香港の祖国復帰10周年及び香港特別行政区第3期政府発足を祝う式典が、香港会議展覧センターで行われました。中国共産党中央総書記、中央軍事委員会主席を努める胡錦涛国家主席が、式典に出席し、演説しました。
1997年7月1日、中国政府は、香港での主権行使を回復し、香港特別行政区が正式に成立しました。当時、政権引渡式が行われた同じ会場で、祝賀式典を迎えました。真ん中に設置されたメーン議長席には、国旗や香港特別行政区の旗が掲げられ、2000人あまりが出席しました。午前9時、式典は国歌の伴奏の中で始まりました。曾蔭権香港特別行政区長官が就任を宣誓し、胡錦涛国家主席が立ち会いました。続いて、香港特別行政区第3期政府の主な高官、行政会議メンバーたちがそれぞれ就任を宣誓しました。
胡錦涛国家主席が演説に立ち、「香港が祖国復帰した10年は、平坦な10年ではなかった。この10年間、中央政府は、『一国二制度、香港人による香港管理、高度の自治』という方針を、確実に堅持してきた。香港特別行政区の基本法に基づいて問題を処理し、香港の繁栄や安定を揺ぎ無く維持してきた。ここ10年間、香港は各事業で大きな進歩を収め、内陸との交流が絶えず深まり、対外交流も日増しに拡大されている」と指摘しました。
また、「今日の香港は、社会が安定を保っており、経済がより繁栄し、民主はスムーズに進展し、住民が楽しく暮らしている。『一国二制度』の方針は正しいものだと、事実が証明してくれた。香港同胞は、香港を管理し、建設する智恵や力があり、祖国は香港の繁栄と安定の強い味方だ」と強調しました。
胡錦涛国家主席はさらに、「一国二制度」事業にとって、香港祖国復帰10周年は、開拓的な意義を持っているもので、10年間獲得した最も重要な経験は次ぎの四点あると述べました。それは、「一国二制度」を堅持し、全面的に正確に理解したこと、基本法に厳格に基づいて問題を処理してきたこと、経済や民生の改善に集中してきたこと、社会の調和と安定を揺ぎ無く堅持したことだと、指摘しました。
「『一国二制度』は一つの完全な概念である。『一国』とは、中央が法律に基づいて享受する権利や国家主権、統一、安全を維持することだ。『二制度』とは、香港特別行政区が法律に基づいて享受する高度の自治権を保障し、行政長官が法律に基づいて執政することを支持することだ。この二つを確実に実施しさえすれば、『一国二制度』の優れた点が十分発揮でき、香港同胞に眼に見える福祉をもたらすことができる」と述べました。
このほか、基本法は、長期繁栄と安定を保障し、香港を管理する法律の礎石であると強調した上で、今後の中央政府の姿勢について胡錦涛国家主席は、「中央政府は引き続き『一国二制度、香港人による香港管理、高度の自治』という方針を堅持し、香港基本法に基づいて問題を処理していく。香港特別行政区長官と政府が法律に基づいて執政することを全力を上げて支持していくほか、香港の経済発展、民生の改善、民主の発展、経済や教育、文化、衛生、スポーツなどの面で内陸との協力にも全力をあげて支持していく」と述べました。(翻訳 朱丹陽)
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