7月1日は、香港の祖国復帰と香港特別行政区政府の樹立10周年にあたります。これに先立って、北京放送の記者は同じく10年前に設置された中国外務省香港駐在特派員公署のこれまでの仕事について、この公署の特派員として派遣された呂新華氏を取材しましたので、この時間は呂新華氏のお話などをご紹介しましょう。
「中華人民共和国香港特別行政区基本法」に基づき、この中国外務省香港駐在特派員公署の主な任務は特別行政区政府に協力して香港の外交問題を処理することです。呂新華氏は、ここ10年来、特派員公署が外交分野で収めた成果を高く評価し、「この10年、特派員公署は「一国二制度」、「香港人による香港管理」、「高度の自治」など原則を堅持し、大きな成果を収めた」と話しています
呂新華氏はまた「特派員公署は特別行政区政府の国際機関への加盟に協力し、また国際会議への参加で素晴らしい成果を収めた」と話した後、「ここ10年、特派員公署の協力の下に特別行政区政府は800回あまりの国際会議に参加し、また、公署の協力で開催された国際会議は60数回に達し、特別行政区政府も50あまりの国際機構に加入した。特に、一昨年、香港で開かれたWTO・世界貿易機関第6回閣僚会議は大きな成果を収めている」と話しています。
この外、香港と海外との外交的連絡や領事業務なども特派員公署の重要な任務の一つなのです。呂新華氏はこれについて「香港の外交的な連絡事務は非常に多い。例えば、香港同胞の海外観光やビジネス活動に必要なパスポート、それに法的問題や交通の問題などはいずれも私たちの領事的な仕事であった」と述べました。
呂新華氏また「現在、香港は134の国と関連協定を結び、香港市民はこれらの国への入国ビザの免除を享受し、ますます多くの国が香港特別行政区政府が発行したパスポートを信用するようになってきた。また、香港は世界の金融センターとして世界各地との連絡が多く、世界各地に駐在する事務所は10数ヶ所に達し、いずれも、私たち特派員公署と良好な関係を保っている。一言でいうと私たちは香港の国際的地位を高めるため仕事をしてきた。ここ数年、香港の外交面で収めた成果こそが明白な事実である。また、マーガレット・チャン(陳馮富珍」女史のWHO・世界保健機関の事務局長就任は、中央政府の全力的支持があったからだ」と述べました 。
香港復帰10周年に先立ち、呂新華氏は「特別行政区政府と特派員公署などの共同の努力の下に、香港同胞の祖国への認識は徐々に深まり、香港の祖国復帰をよかったと思う考えはますます強くなるだろう」としたあと「香港同胞の海外での権益を保護することは、香港同胞に中国の国民としての尊厳と誇りを感じさせる上では非常に重要なことだ」と話しました。
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