中国の東部沿海都市青島市は、北京五輪大会の会場として、2008年にヨットとウィンド・サーフィンの試合を行います。青島市の副市長でもある青島組織委員会の臧愛民副会長は、このほど記者会見を開き、これまでの準備状況と2007年の活動計画について紹介しました。

　2006年の仕事を振り返って、臧副会長は、「最も重要な成果は、試合会場となる青島国際セーリングセンターが完成したことだ」と語った後、「去年の8月に完成した試合会場でテスト大会を行ったが、国際オリンピック組織委員会、国際セーリング連盟、各国の選手とコーチには好評で、国際的なレベルに達していると評価された。会場の建設には環境に優しい材料を使用したほか、太陽エネルギー、風力エネルギーなど汚染をもたらさない資源を十分利用し、「グリーンの五輪」という理念を具体化することが出来たと考えている」と語りました。

　去年の8月に、落成したばかりのセーリングセンターで、国際セーリング大会が行われました。これは、北京大会に向けて、大会用施設及び運営能力を検証するために行った初めてのプレ大会です。そのため、国の内外から注目を集めました。50の国や地域の400人の選手が出場し、数百社の新聞社が報道に携わりました。今回のプレ大会では、青島組織委員会の運営能力が試されました。これについて、臧副会長は、「今回のプレ大会では、すべてのスケージュールを順調にこなして、成功を収めたほか、試合会場や運営能力もテストに合格した。また、安全確保、ボランティアの活動、雰囲気作りなども、選手や北京五輪組織委員会から好評を得ることができた」と述べました。

　2006年に、青島市は、大会の準備をきっかけに、市内のインフラ整備や、市民の居住環境の改善などに力を入れました。また、市民のマナー意識も改善されました。これは、2008年の大会によい環境を作ったことになります。

　来年の北京大会に向けた準備作業は、今年、2007年が、最も重要な１年となります。青島組織委員会は、北京五輪大会組織委員会の求めに応じて、新しい目標を打ち出しました。このうち、今年8月に行われる2回目のプレ大会が、一番大事なイベントです。この大会について、臧副会長は、「第一に、選手や記者、観客に満足してもらえるようにするため、オリンピック大会としての基準を備えた施設を完備させたい。また、市内の雰囲気作りに力をいれるとともに、オリンピック大会の運営基準に応じて、プレ大会のレベルアップを図っていきたい」と紹介しました。

　臧副会長は、さらに、「2008年の試合が順調に実施できるようにするため、今年は準備活動に一段と力を入れ、年末までにすべての準備を終えるよう頑張っていく」と意気込みを語りました。（翻訳：李軼豪）