2008年北京オリンピックとパラリンピックの準備活動の一環として、ボランティア募集が28日から正式にスタートしました。
今回のオリンピック・パラリンピックのボランティア募集は、「前期ボランティア」と「大会期間中のボランティア」という2つの項目に分かれています。このうち、「前期ボランティア」については、北京オリンピック組織委員会の募集により、300人あまりがすでに決まっています。各関係部門は、「前期ボランティア」の募集を通して、ボランティアを採用し、管理する上での経験を積み重ね、優れたボランティアを数多く養成しました。
こうした上で、北京オリンピック組織委員会は大会期間中、ボランティアの募集を計画通り28日に正式にスタートさせました。この日の記者会見で、北京オリンピック組織委員会執行委員会の李炳華副会長は、ボランティア募集の計画について「研究や調査の結果では、今回のオリンピック期間中に必要なボランティアの数は、およそ7万人で、パラリンピックでは、およそ3万人が必要だ。大会期間中に、これらのボランティア者は、北京市内の31ヶ所の競技場や14ヶ所の関連施設、40ヶ所あまりのトレーニング場やホテル、それに北京以外の6つのオリンピック開催都市にある各競技場で活動することになっている。彼らは、競技運営、観客サービス、安全確保、交通、通訳、医療保険など80あまりの分野で活躍する」と説明しました。
北京オリンピック組織委員会によりますと、ボランティアの応募者に対しては、2008年オリンピック開催1ヶ月前までに満18歳以上であることというが条件が付けられています。
北京市での大会期間中ボランティア募集は28日から始まり、12月からは、北京以外の省と自治区、直轄市で、来年3月からは、香港、マカオ、台湾の人々、海外にいる中国人、留学生、それに外国人向けの募集がそれぞれ始まる予定です。
これについて、北京オリンピック組織委員会の劉淇主席は「全国各地、各民族の人々、世界各国の人々が振るって応募してくださることを楽しみにしています。ボランティアの皆さんに、ボランティア精神とオリンピック精神を広く伝え、サービス意識とサービス能力を高めてもらって、北京オリンピックに貢献してほしい。ぜひ、北京オリンピックのボランティアにご応募ください。」と語りました。
この日、国際オリンピック委員会のジャック・ロゲ会長はボランティア募集の開始式で挨拶し、「ボランティア者がいなければ、オリンピックも開催できないといえるだろう。ボランティアになると、いろいろな見聞を広めることができる。特に、オリンピックのボランティア経験は、一生で一度の思い出になるかもしれない。できるだけ多くの人にボランティア活動に参加してもらいたいものだ」と述べました。
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