6日間にわたって行われる第11回世界ジュニア陸上競技選手権大会が現在北京で開催されています。この大会は北京オリンピック大会の2年前に開かれる世界大会です。これは、北京オリンピック大会に参加する若い選手が、実力を競うほか、北京オリンピック大会の組織委員会が大会の経験を積み重ねることにより、北京オリンピック大会を成功させるチャンスを与えています。世界ジュニア大会の組織委員会は、安全、医療、ドーピングの点検などの面で、十分な準備をしました。

　8月15日から20日まで、北京で行われるこの大会は、これまでに、規模の最も大きい大会で、180の国と地域からの1451人の選手が参加しました。スポーツ大会にとって、安全に実施されることがもっと重要で、この大会の安全と交通を担当する曹東翔副部長は、

　「この大会には、北京オリンピック大会を安全に行うモデルが適用されている。国際慣例に従って、選手の滞在するホテルをオリンピック選手村と見て、安全面から封鎖的な管理を行う。そして、少数の警察官が、安全実施の効果を最大限に行うことに努力している」と話しました。

　選手にとっては、安全が保障されるほか、体の健康も大切です。この大会の医療部の郭積勇部長は、「救急医療を十分に確保している。競技場で、3つの診療所と１つの医療センターを設置している。また、医療関係者も配置して、負傷者が来れば、すぐ適当な手当てを施す。怪我がひどければ、指定の病院に素早く運ぶ」と語りました。

　ドーピング剤は、競技スポーツの毒薬です。現在、オリンピックを成功させることに、ドーピング点検は欠かせません。IAAF・国際陸上競技連盟のダイアック会長は、このほど、「国際陸連は、陸上競技の信用と大多数の選手の名誉を確保するため、ドーピング取締りを更に強化する」と発表しました。この大会のドーピング取締り部門の趙健部長は、「この大会のドーピング取締りはこれまでに規模の最も大きな大会で、これに参加する人の数も多い。すべての競技が点検される。点検チームには25人おり、すれべが中国ドーピング取締り委員会の登録会員である」と述べました。

　観客は、競技で欠かせない存在です。オリンピック大会の陸上競技場の観客入場率はオリンピック大会の成功にとって非常に大切です。中国は、これまで、ハイレベルの国際陸上競技を行った経験が少なくて、陸上競技の観客は、サッカー、バスケットボールや体操などに比べて少なくなります。

　この大会の組織委員会の沈純徳事務局次長は、「この要素を考えて、この大会のチケットの価格を安く設定している。昼間の競技は10元、日本の150円、夜間は、20元、300円程度だ。この大会を通じて、より多くの観客は陸上競技が分かるよう期待している」と話しました。