8月8日は2008年北京オリンピックまで、あと2年となる節目の日です。中国国務院報道弁公室は、北京で記者会見を開き、北京オリンピック組織委員会の責任者を招いて、これまでの大会の準備状況を説明しました。組織委員会の責任者は、「大会の各準備は、計画通り順調に進んでいる」と語りました。
大会組織委員会の王偉事務局長は、記者会見で次のように述べました。
「北京大会のために新築する体育館の工事は、2003年の末頃から次々と始まり、順調に進んでいる。大会38競技301種目の試合日程もすでに確定している。2006年8月から2008年春までに、オリンピック開催に向けてのスポーツ大会が40回行われる。大会の市場開発も順調に進んでおり、30社あまりの国内外の企業が大会スポンサーになっている。交通、治安、宿泊、医療衛生などの各種サービスも準備が始まっている。またパラリンピックに向けての準備も同時に進んでおり、シンボルマークが発表され、マスコットは9月に決定されることになる。障害者向け施設が建設されて、市場開発プロジェクトもスタートした。」
オリンピック開催で心配なのが天候です。2年後のこの時期の天気はどうだろうか、北京の夏は、雨が多く、大会進行に影響をもたらすのでは、との声があります。これに対して、組織委員会は、北京オリンピックの開催期間、特に開幕式当日は悪天候の影響を避けることができると述べました。
北京が誘致に動いた当初は、開催時期を7月下旬としていましたが、誘致成功後、北京の気象の歴史を研究した結果、大会の開催時期を8月8日から24日までに、ずらすこととなりました。
これについて、組織委員会の蒋効愚執行副主席は次のように説明しました。「大会期間中、とくに開幕式の時は、天気が非常に重要だ。北京の気象の歴史を研究した結果、この間の天気は、大会の開催に適していることがわかった。関係部門は、過去50年の「8月8日」の降水状況などを研究して、全て30%から40%までの範囲内であり、雨が降ったとしても、そのうちの75%が小雨だということが分かった」
天気のほかに、もう一つ、宿泊施設の問題があります。しかし観戦にくる人たちは、ホテルのことを心配する必要がありません。組織委員会の王偉事務局長が、これについて、説明しました。
「現在の状況からいえば、外国からの宿泊客を少なくとも50万人以上、受け入れられる。今のところ、北京には星クラスのホテルが650軒あり、星なしクラスのホテルは4000軒あまりある。勿論、各大学も宿泊客を受け入れることができる。ただ国内の観客の宿泊問題については、まだ検討しているところだ」
計画から実際運営へ転換するという意味で、2006年は、北京オリンピックの準備において、大切な一年です。来年にはいると、準備活動は、一気にラストスパートの段階に入ります。
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