アメリカの上下両院、州知事、州議会議員を選ぶ中間選挙は7日、各地で投票が始まりました。中国国際放送局ワシントン支局の記者は、バージニア州のアーリントンの投票所を訪ねました。
以前の中間選挙で、有権者は、経済、医療、教育、交通などに注目していましたが、今年の選挙では、政府の外交政策、とりわけ、イラク政策に大きな関心を寄せています。
これについて、バージニア州の有権者・エアさんは、こう話しています。
「今年の選挙は、イラク政策が焦点となるでしょう。この問題では、政策の転換が必要です。私は、戦争が唯一の解決法ではないと思います。イラク問題を解決するには、新たな指導者が必要です。」
エアさんは、また、「現在、アメリカを敵のように見ている国がある。アメリカは、国際社会でのイメージを変えなければならない」と述べました。
また、コンピュータエンジニアのバーナードさんも、エアさんと似たような考えを持っています。
「アメリカにとって、イラク戦争や、ほかの国との関係は、依然として問題になっています。これを改善するため、政府は、新たな政策を打ち出す必要があります。」
エアさんとバーナードさんは、「アメリカ軍が、イラクから撤退するのは最善策ではないが、引き続き駐留するのもよくない」と考えています。
これに対し、アメリカ民主党員のアダムス氏は、アメリカ軍の撤退を主張しています。アダムス氏は、「アメリカは、国内情勢が安定していないのに、他国に干渉することはよくない。イラクに駐留しているアメリカ軍を早く撤退させるべきである」と述べました。
アダムス氏は、また、「今回の選挙では、民主党の勝利に自信を持っている」と述べました。
バージニア州のアーリントンの住民は、民主党員が大部分を占めており、それ以外に民主党を支持する人も多くいます。しかし、共和党の支持者もいます。アンジェラさんは、その中の1人です。アンジェラさんは、今回の選挙での共和党について、こう見ています。
「共和党は、議会上院と下院での議席が保てると思います。なぜなら、彼らは、厳しい試練に耐え抜くことができるだろうし、また愛国者であるからです。」
アメリカ議会で20年働いていたアンジェラさんは、イラク戦争について、「イラク政策は、選挙の焦点にならない。現在、アメリカは、テロリストが攻撃する対象になっており、アメリカ国民は、反テロ戦争を支持すべきである」と述べました。
今回の中間選挙は、アメリカ時間の7日午前6時から午後7時まで、投票が行われます。開票結果は、投票終了後、数時間後に出るということです。
|