今トリノで行われている第20回冬季オリンピックが閉幕すれば、2008年北京で行われる第29回夏季オリンピックは全世界注目の焦点となります。北京は、初めて大規模な国際スポーツ活動を引き受けることから、厳しい試練に直面しています。2008年のオリンピックをすばらしい大会するために、北京は2001年主催権を獲得した後、北京オリンピック組織委員会は夏季と冬季のオリンピックに毎回視察チームを派遣しています。もちろん、今回のトリノオリンピックにも派遣しました。
トリノオリンピックが閉幕した後、北京オリンピックまでわずか2年半しか残されていません。現在、北京オリンピックの主催側は巨大な課題に直面しています。では、その最大の課題とは何でしょうか?これについて、北京オリンピック組織委員会の蒋効愚副主席は「最大の課題は何でしょう?私たちにとって、それは経験不足だと思う。今までこのように大きな国際スポーツ大会を行った経験がないことから、現在私たちはきちんと学ぶ必要がある」と述べました。
では、北京はどこに学ぶのでしょうか?もちろん、オリンピックを開催したことのあるあるいは現在開催している都市に学びます。トリノオリンピックは冬季オリンピックではありますが、大会の組織の面から見れば、冬季であっても夏季であってもほとんど同じです。そこで、北京オリンピック組織委員会はトリノへ大視察団を派遣しました。北京オリンピックの王偉副主席は「北京オリンピック組織委員会は200人余りの視察団を派遣していた。視察団は2つのチームに分かれ、一つは開会式、もう一つは閉会式を学ぶ。このほか、北京オリンピック組織委員会は10数人の実習生を各部門に送り、関連知識を身につけた」と述べました。
トリノオリンピックを見学した北京オリンピック組織委員会のスタッフであっても、実習生であっても、みんな真面目にすべての経験を学んで、北京オリンピックでそれらの経験を生かしたいと思っています。王偉副主席は「トリノオリンピックのイメージやスタジアムの設計、交通などの面での成功例は、北京オリンピックにとってよい手本となる」と述べました。
北京オリンピック組織委員会がトリノオリンピックから学ぶのは全面的なもので、すべての部分は北京オリンピック主催側に大きな啓発を与えました。王偉副主席は「全体的に見れば、トリノオリンピックの準備はすばらしい。トリノオリンピックの組織はそれなりの特徴を持っている。"情熱はここに"というスローガンのように、われわれは確かに感動した。開会式や、アスリート、サポーターの活動などが深く印象に残った。私たちはまだたくさんのものを学ばなければならない」と語りました。
ところで、北京はいったいトリノにどれぐらいのものを学んだのでしょうか?これについて、北京オリンピック組織委員会の責任者は「これは、トリノオリンピックが終わって、北京に戻りあらためて総括した結果から分かる。学んだ成果は、北京オリンピックが開幕する日に検証する」と述べました。
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