イタリア現地時間の23日、トリノ冬季オリンピックのフリースタイルスキー男子エアリアル決勝で、中国の韓暁鵬選手は金メダルを獲得しました。これは中国選手が冬季オリンピックの雪上競技で取った初めての金メダルです。また、中国男子選手が冬季オリンピックで獲得した初めての金メダルとなっています。中国男子選手はなぜこの種目でこのような好成績が取れたのか？

　イタリア現地時間の22日、中国の女子選手はこの種目で金メダルを取れませんでしたが、試合前、あまり期待されていなかった男子選手はこの種目で予想を覆しました。23日の決勝戦で、予選一位で通過した韓暁鵬選手は2つのジャンプとも、地面に穏やかに着地し、250.77の得点で金メダルを手に入れました。カナダとアメリカの有力選手は難しいジャンプでしたが、着地に失敗して、優勝できませんでした。

　この金メダルの獲得について、中国オリンピック委員会の劉鵬会長は、「この金メダルの獲得は決して容易なものではなかった。宝物だよ。中国選手は冬季オリンピック雪上競技で金メダルゼロの記録を破った。この奇跡は何世代の人々の努力の結果だ」

　中国チームのカナダ人ウィルソン・コーチは、「これは喜びのサプライズだ。彼のジャンプはそれほど難しくなかったが、すべてを着地がうまくいくことに絞っていた。これが成功の原因だと思う」

　しかし、この金メダル獲得の背景に韓暁鵬選手の努力を見逃してはいけません。今年23歳の韓選手は世界ランキングで最高でも3位でしたが、昨日、女子チームが失敗した経験を生かし、いい成績を残しました。これについて、韓選手は、「昨日、女子選手はよく頑張ったが、残念なことに銀メダルに終わった。選手村に戻ってから、明日の試合で金メダルが取れるか考えていた。今日は、この夢が実現できた。ちょっと信じられないが」

　韓選手の金メダルの獲得は、予想外ですが、中国のエアリアルがこれまでに挑戦してきた技の難度と国際化の方向性が正しいことを示しています。カナダのウィルソンコーチとトムソンコーチは2004年から中国チームの指導者に就任し、中国チームに先進的な理念を教えました。

　これについて、中国国家体育総局のエアリアルの責任者の任洪国副主任は、「カナダ人コーチの就任は選手にエアリアルへのイメージ変化をもたらした。つまり、一生懸命訓練するのはもちろんだが、楽しむことも必要だ。また、彼らも国際的視野も中国人コーチより視野が広い」

　これまでの経験や今日の成功で、任洪国副主任は、この金メダルの獲得後、エアリアルを含む雪上競技の春がもうすぐやってくるだとうと予測しています。一方、韓暁鵬選手もこれからもより多くの勝利を収めることを期待しています。