IOC・国際オリンピック委員会が2008年オリンピック大会の主催権が北京にあると発表してから、5年が経ちました。北京オリンピックの準備活動の進展は、国際社会に注目されています。北京オリンピック委員会の劉淇議長は、このほど、マスコミに対して、「北京オリンピック大会は、これまでの5年間で、準備活動は順調に進み、予定の段階的な目標を実現し、2008年オリンピック大会の開催に基礎を作った」と述べました。
劉淇議長によりますと、2001年7月13日に、2008年オリンピック大会の開催権が北京にあると決まってから、北京市は、準備活動を始めました。2003年末から、競技場の工事が相次いで行われ、北京オリンピック大会の38競技301種目のすべての競技の日程が決まりました。2006年8月から2008年の春まで、40回ほどの競技をテスト的に行います。また、国内外からの30社の企業が北京オリンピックのスポンサーになりました。パラリンピックの準備活動も同時に、進められ、バリアフリー施設も建設されています。このほか、交通、安全保障、宿泊、飲食、医療衛生などのサービスも全面的に展開して、百あまりのホテルと21ヵ所の病院は、国内外の観光客に宿泊と医療サービスを提供します。
劉淇議長は、「オリンピック準備活動は、市民から多大な支持を得た。北京オリンピック大会のエンブレム、マスコット、テーマやオリンピック主題歌の募集などの活動でも、全国の熱心な人々は、デザインや作品を応募した。テーマ募集は、21万人が応募した。これらの作品は、北京、全国、そして海外の華僑と国際的友人のその情熱と期待を物語っている」と語りました。
2008年オリンピック大会の準備活動が国際社会でも注目されています。例えば、オリンピック大会の開催期間中、北京を訪れる観光客は延べ150万人ほどに上ります。交通状況が良くない北京は、オリンピック開催期間中にどうなるかについて、劉淇議長は、「まずは、交通インフラ施設を強化することだ。現在、四つの鉄道を建設している。また、公共バス専用車線の区域を拡大する。第2は、オリンピック開催期間中、臨時的な交通管制を実施し、専用の車線を設け、そのとき、選手と記者たちの行動には問題はない。これらの措置を通じて、オリンピック開催期間中の交通状況はよくなると思う」と述べました。
一方、北京は環境を改善し、環境にやさしいオリンピックを開催するため、多大な努力を払っています。北京は、まず首都鉄鉱会社を地方に移し、環境汚染企業を閉鎖させました。また、エネルギーの仕組を調整し、電気や天然ガスなどの清潔なエネルギーを使用するようになりました。北京は自動車排気ガスの基準を高め、自動車数は多いが、排気ガスによる汚染が効果的にコントロールされています。
オリンピック大会は、中国にとって、その意義が特別です。まず、中華民族百年の夢を実現させます。第2は、これは、中国の5千年の優れた文明と社会主義近代化の成果を見せる窓口ともなります。(翻訳:ハルオ)
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