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イラン、大きな選択に直面
   2006-08-19 15:20:33    cri

 イランは、22日イラン核問題の解決に向けた六カ国提案に対する回答を出すことになります。これはイランが自ら決めた期日です。そして、今月末は、国連安全保障理事会の第1696号決議で、ウラン濃縮活動の停止をイランに要求している最後の期限です。この2つの期限が近づいてくるにつれて、イランは、六カ国案と安保理の決議に従って、ウラン濃縮活動を停止するかどうかの選択に直面しています。しかし、これまでテヘランからの情報から見れば、世論は、「イラン当局の核問題における態度は依然として曖昧で、ひいては、矛盾していると言える」としています。

 安保理が7月31日に第1696号決議を採択して以来、イランの指導者は一貫して、強硬な態度を取っています。イランのアフマディ・ネジャド大統領は15日、イラン北部のアルデビルで、「イランは、国連安保理のイラン核問題に関する第1696号決議を拒否する。イランは対話の方式で問題を解決するよう希望するが、安保理が採択した決議はイランに自信を失わせた」と述べました。

 この後、イランのモッタキ外相はマリ外相との会談後、メディアに対し、「イランはEU・欧州連合諸国と、イラン核計画に関するあらゆる問題について、討議したい。その中には、ウラン濃縮活動を停止する問題を含んでいる。イラン核問題を解決する最も効果的な方法は、双方が交渉を通じて、イランの権利を保障すると同時に、一部の国のイラン核計画に対する疑いを解消することだ」との考えを示しました。

 しかし、一方、イラン軍のスポークスマンは17日、「イランは19日、全国範囲で陸海空3軍の大規模な軍事演習を行う。イラン軍当局が'今回の演習を行う目的は、イラン最新の国防理念を紹介することにある。今回の演習は、この地域の緊張した情勢を反映するものだ。イランは、あらゆる可能な脅威を防ぐため、準備すべきだ」と語りました。

 イラン軍当局は核問題が再度瀬戸際に迫ってきて、今回の演習を決めたと見られています。イラン当局の核問題における強硬な態度と一定の柔軟性から見れば、イランはこの国家利益に関する重大な問題で、態度が決めかねて、その良し悪しを十分考えないと、決められません。これは理解できるものです。しかし、六カ国案と国連安保理の第1696号決議はいずれも、イラン核問題に対し合理的な関心を寄せ、イランが平和的に核エネルギーを利用する合法的な権益を認めています。第1696号決議は、ウラン濃縮活動の停止をイランに要求すると同時に、「奨励」の措置を取って、イランが平和的に核エネルギーを利用することに協力すると約束しました。このため、この2つの文書に積極的な回答を出すのは、国際社会からの期待だけでなく、イランの国家利益に符合することです。

 また、第1696号決議は、「一旦イランがこの決議を拒否すれば、国際社会は懲罰の措置を取る」と指摘しました。この懲罰措置が実施されれば、イランの国家利益にとっても、国際社会にとっても、不利であることははっきりしています。

 イラン核問題は再度、世界に注目される問題の1つとなります。専門家は、「肝心なところになればなるほど、関係各方面は冷静を保ち、矛盾の激化を防ぐことが非常に重要だ」としています。人々は、対話と外交手段による方法を堅持し、イラン核問題は適切に解決できるべきだと信じています。

イラン
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