日本華僑華人聯合総会と日本新華僑華人会は、60万人を超える在日華僑華人を代表して、小泉純一郎首相が8月15日に、就任して以来6回目となる靖国神社参拝を行ったことに、深い失望を感じ、強烈な憤りを覚え、厳重に抗議しました。
靖国神社は知られるように、第二次世界大戦で中国及び日本を含む東アジア諸国の人々に重大な犠牲を強い甚大な災難をもたらしたA級戦犯を祭り、侵略戦争を美化する展示を常設している場所です。加えて、すでに福岡や大阪高等裁判所が出した判決の通り、それは明らかに日本国憲法に定められた政教分離の原則に著しく違反する行為です。中国やアジアの国々の政府はそのたびに抗議し参拝の中止を要請し、アジアの人々は昨年の4月に中国で見られたようにデモを行って強く反対しました。一方、「A級戦犯合祀に不快感」に関する昭和天皇のご発言もついこの前に公開されました。
しかし、それにもかかわらず、61回目の終戦記念日の8月15日に、小泉純一郎首相は靖国神社に参拝しました。アジア及び日本の人々の「心」を軽率に扱い、内外の批判を受けることを承知しながら敢えて靖国神社参拝を繰り返し行うことは、日本を含むアジアの国々の人々を侮辱し、世界平和を破壊する暴挙に等しいです。
中国や韓国などアジア近隣諸国政府が日本との関係を修復しようと努力している矢先のこのような挑発的な行動は、今まで培われた国際関係や努力を破壊するものであり、冷え切った中日政治関係だけでなく、進展する中日経済貿易関係、その他の交流関係にまで、数々の悪影響を及ぼすことは必至です。また、このような政治姿勢は日本の国益を大きく損なうことになっていることも明白です。
われわれ在日華僑華人は、靖国神社参拝を繰り返し行う日本国総理大臣小泉純一郎氏のこのような暴挙に対し、厳重に抗議します。そして、次期の日本国総理大臣に対して、アジア及び日本の人々の「心」を大事にし、靖国神社参拝を絶対に行わないよう強く要求すると共に、アジアの調和社会の構築に最大なご尽力を心から期待します。
われわれはまた、アジアの人々の感情と意思を踏みにじり、世界の平和を脅かすいかなる行為にも断固反対し、日本及びアジアの国々の平和を愛する人々との連帯を強化し、アジアの平和と繁栄を守り発展させていくことを誓います。
日本華僑華人聯合総会
日本新華僑華人会
2006/08/15
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