イランのモッタキ外相は20日、アゼルバイジャンの首都バクーで「アメリカや、ロシア、中国、イギリス、フランスとドイツの6カ国が示したイランの核問題の解決についての包括案に回答する前に、国際社会と如何なる前提条件もつけない状況の下で交渉するつもりだ」と表明しました。
モッタキ外相はこの日、OIC ・イスラム諸国会議機構の外相理事会第33回会議での記者会見で「イランは、6カ国が提出した包括案に回答する具体的な時期をまだ決めていない。イランの専門家がこの包括案を検討している」と述べた上で、「核の平和利用に関するあらゆる国の権利を保障すべきだ」と述べました。
この日、ロシアのプーチン大統領はモスクワで「イランの核問題についての案件は国連安保理から戻され、再び、IAEA・国際原子力機関の処理に付託されることを確信している」との考えを示しました。
一方、アメリカ国務省のエレリ副報道官はこの日、ワシントンで「イランの核問題について、アメリカとイタリアは、6カ国の包括案を支持するという立場で一致した」と述べしました。
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