イランのラフサンジャニ元大統領は12日、「イランは、ウラン濃縮計画を中止するという国連の圧力に決して屈服しない」との姿勢を示しました。国際社会は、イランのウラン濃縮活動での一連の新たな動きに強く関心を払っており、各方面はそれぞれ、異なった反応を示しています。
国連安全保障理事会の今月の輪番議長である中国の王光亜国連代表は12日、「交渉と外交手段によるイラン核問題の解決は一番よい方法である」と強調した上で、イランの核問題でより協力的な態度で、建設的な行動を取って、情勢の緊迫化を避けるよう各方面に呼びかけています。また、ロシアのラフロフ外相も、政治と外交のルートでイランの核問題を解決することを希望するとの考えを示しました。
イギリスやフランスなどEU・欧州連合を代表して、イラン核問題の交渉に参加している国々も憂慮と関心を示すと同時に、ウラン濃縮活動を直ちに中止し、再び交渉の場に戻るようイランに促しました。湾岸アラブ諸国協力理事会も声明を発表し、イラン核問題の平和的解決を目的とする外交努力を支持する態度を表明しました。
しかし、アメリカは、国連安保理を通じてイランに対し、強硬な手段を講じるよう希望しています。
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は13日、イランを訪問するためテヘランに到着しました。エルバラダイ事務局長は、到着直後空港で、「協議とその他の政治的手段こそが、イラン核問題を解決する正しい道である」と語りました。
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