国連のアナン事務総長とIAEA・国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は6日スペインで、「交渉や外交ルートによって、イランの核問題を解決するよう関係各国に再度呼びかけました。
スペインのマドリードで開かれていた国連機関指導者会議に出席したアナン事務総長は「イランは核の平和的利用の権利を有していると同時に、関連の条約を遵守し、国際社会の信頼を得る義務を持っている」と述べました。
国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は「イランが国際原子力機関の核査察員に十分な協力をすれば、外交ルートでその問題を解決する時間がある」との考えを示しました。
同じ日、ドイツを訪問中のロシアのラブロフ外相はベルリンで、「イランに圧力をかけたり、脅かしたりすることは問題解決にプラスにならない」と話しました。
一方、アメリカ側の態度は依然強硬で、国連駐在のアメリカ代表は、「たとえ安保理がイランの核問題に対して行動を取らなくても、アメリカはイランに対する制裁を行うよう国際社会に働きかける」と述べました。
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