今、中国では、人々は一年中最も大切な伝統的祝日春節を迎え、7日間の大型連休を楽しんでいます。今年の春節期間中、中国では延べ20億人が移動すると見られ、国家安全生産監督管理局、全国休日弁公室は、観光の治安管理を強化し、安全面での問題をなくし、春節期間中の観光安全を確保するよう、各地方政府や関係部門に呼びかけています。
今年、中国は鳥インフルエンザの防止を観光安全のトップにしています。現在、中国では鳥インフルエンザが多発期にあり、一方、鳥インフルエンザの全世界での発生法則や防止状況から見れば、その感染は部分的に抑えられたものの、短期間でこれを完全に抑えることは難しいでしょう。また、中国では鳥インフルエンザの防止メカニズムに不備な点があり、人への脅威は依然として深刻なものだと見られています。
また、中国人が春節におせち料理を沢山作るため、家禽の消費量は大幅に増え、家禽類製品は広い範囲で輸送され、特に長距離の輸送は頻繁になっています。これによって、鳥インフルエンザの防止は更に難しくなっています。
これを受けて、国家安全生産監督管理局は突発的な感染事件に対する対応措置を取り、感染状況への監視観測に力を入れるよう各地方政府に要求しました。これについて、国家安全生産監督管理局の黄毅スポークスマンは、「各地は検査を強化し、措置を講じて感染の発生を防止すべきだ。春節連休中、全ての公共の場では応急予備案を策定し、各項目の予防措置に関係者を明らかに定め、着実に実施しなければならない」と語りました。
観光管理部門によりますと、各地は春節の前、観光安全に対する全面的かつ大規模な検査を行ったということです。一般の観光コースや娯楽施設、ホテル、レストランのほか、鳥インフルエンザの免疫や監視観測、消毒などの措置の実施情況も検査の重点となり、感染を引き起こす可能性をなくしています。その他、衛生検疫部門は新型ワクチンの普及と使用に取り組み、免疫の質を高めています。これと同時に、鳥インフルエンザの人への感染防止に力を入れ、病因不明の肺炎に対する検査を厳格的に実施し、これを規範化し、治療のレベルを向上させています。
春節期間中、全国各地では様々な観光や娯楽活動が行われています。例えば、縁日、灯篭祭などですが、これらの活動は多くの市民や観光客を引き寄せています。全国休日弁公室は、適時に観光情報を発表し、観光コースを合理的に設け、観光客の移動を正しく導き、人員の死傷などの観光事故を防ぐよう各地方政府に要求しています。
北京の有名な観光地八達嶺長城では、観光客の過密化による押し合いを防ぐため、春節連休中、毎日の観光客を6万人以下に制限し、非常口を増やすと共に、適時に監督管理を強化しています。八達嶺長城の責任者王衛東さんは次のように語ってくれました。
「もしある場所に人ごみによる渋滞があれば、われわれは即時に関連措置を取り、人ごみがスムーズに流れるように導いていく。また、観光客が多すぎた場合、われわれは入場券の発売を減らしていく」と語りました。
春節はいよいよ終わりに近づいてきました。全国では、重大な疫病感染例や観光死傷事故が発生していません。
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