1月29日は中国の2006年の旧正月に当たります。今年、春節期間中の旅客運輸量は初めて延べ20億人を超えると予測されています。これはこれまでの世界規模で最大の旅客大移動になります。このような状況の下で、中国の鉄道、道路、民間航空などでは効率的な対策を取り、順調で安全な運輸を確保しています。
春節は中国で最も盛大に祝われる祝日で、春節期間を一家団欒で過ごすことは中国人の従来の習慣です。しかし、多くの人々がこの十数日間に全国的に移動するので、毎年の春節は中国の旅客運輸の最も多忙な時期です。
運輸の主力である鉄道は春節期間に厳しい挑戦と試練に直面しています。今年の春節期間に延べ1億4千4百万人が7万5千キロメートルの鉄道を利用して四方八方へ流れる予測です。これはそもそも運輸能力不足の鉄道が短期間に巨大なプレッシャーを感じています。切符が買えないことは中国社会で最も注目されているホットな問題となっています。
できるだけ早く多くの旅客に帰省切符を入手させるために、鉄道部門が多くの前向きな対策を採りました。中国で最大の駅である北京西駅の北広場で100ヶ所切符臨時売り場を設けました。北京西駅の職員劉維超さんは北京鉄道局から多くの職員を臨時切符販売員にし、臨時切符売り場の運営を確保していると話し、更に、「今、春節期間にあたり、旅客が多くなったので、このホールの従業員全部は局の職員です。このようなやり方でお客さんの切符を買う時間を短くし、長い列を組んで並ぶ苛立ちも少なくなります。」と話しました。
このほか、鉄道部門は臨時列車などを編成し、春節期間の運輸状態を緩和しています。
今年予測された延べ20億人の春節客の移動中に、道路交通が持つ比重は最も高く、延べ18億5万5千人と予測されています。春節期間は寒い時期にあたるので、道路には雪が積もり、氷が張るので、その安全性が注目されています。
このような状況に対応するため、一部道路輸送会社は先進的な技術を採用しています。北京趙公口長距離バスステーションによりますと、「凱立達」という長距離輸送会社は春節期間の安全輸送を確保ため、社内の185台のバスにGPS・ナビゲーションシステムを据付たそうです。この会社の安全コントロール室に入ると、査察部の康慶伍主任がGPSシステムを通じて山東省に向かうバスと連絡を取りあっている光景が見られました。
今回の連絡で、バスの現在位置、定員超過していないかどうか、道路状況などについて詳しく調べました。
このようにGPSを利用する長距離バス会社が中国で多くなっているということです。
更に、今年春節期間中、民間航空を利用する旅客は延べ1500万人と予測されています。中国国際航空、東方航空、南方航空と海南航空など8社が8400便余り増やしたそうです。民間航空総局の責任者は、「今年春節期間の定期便が去年同期より10%以上多くなり、臨時便とあわせて需要を満たせる」と述べました。また、同時に各航空会社と空港は冬の天候に対応できる対応をしており、航空便の遅延を最大限に減らそうとしています。
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