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インドとパキスタン対話、カシミール問題で進展なし
   2006-01-19 15:56:20    cri

 インドとパキスタン第3ラウンド全面的対話プロセスの第1回外務次官協議は18日、ニューデリーで開かれました。会談後に発表した共同声明は双方がカシミール問題で依然として自分の立場に固執を続けることから、実質的な進展がなかったと見られています。今日の時事解説はこれについてお話しましょう。

 インドのサラン外務次官とパキスタンのモハマド外務次官はそれぞれ自国の代表団を率いて、2日にわたる協議に参加しました。会議後の共同声明は「双方はこれまでの2ラウンド対話が収めた成果に満足の意を表し、更に、両国の原子力専門家会議、核兵器と通常兵器の信頼醸成措置で収めた成果を高く評価した」とのことです。

 共同声明の内容から見れば、インドとパキスタンの今回の外務次官協議はこれまでの対話で収めた成果を固め、両国の各分野での友好交流を続けている姿勢を示しているが、双方が核心的問題・カシミール問題と越境テロリスト問題での相違はまだ解決できないと見られています。

 パキスタンはこのほど、カシミール問題で柔軟姿勢を示し、ムシャラフ大統領がカシミール問題の解決についてパキスタンの兵力削減や自治政府樹立それに共同管理などを提案しました。その内、共同管理はパキスタン側の新しい提案とされており、この提案はカシミールの係争地区の領土主権を棚上げにし、インド側と共同でこの地区を管理することを主張しています。パキスタン側は国境を改めて画定しようという立場から主権を棚上げにする態度へ転換しており、これはパキスタンにとって大きな譲歩だと見られています。

 パキスタンの代表・モハマド外務次官は会談後の記者会見で「現在はインドとパキスタンがカシミール地位問題について討議をする時だ」との考えを表明しました。

 ところが、インド側はパキスタンの提案を冷ややかにあしらい、無条件に越境テロリストを取り締まらなければならないとパキスタン側に要求しています。また、パキスタン側の自治政府樹立の提案について、インドのサラン外務次官は「カシミールのインド側実効支配線では住民に選ばれた政府がすでに存在している」と明らかにしました。サラン外務次官はまた会談後の記者会見で「去年、ニューデリーで発生した同時多発テロ事件とバンガロール事件などはインドパキスタン和平プロセスに影響を及ぼすことになる。テロ襲撃がなければ、インドとパキスタンは対話を進めることができる」と強調しました。インドのシン首相は18日パキスタン側の代表・モハマド外務次官と会見した際「インドにとってはテロリズムはなかなか厄介な問題である。ました。これに対し、モハマド外務次官は「テロ取締り問題に対し、パキスタンは一貫して承諾を順守し、テロリストがパキスタンを経由し、他の国を襲撃することを許さない」と述べました。

インド
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