「中国改革ハイレベルフォーラム」が12日に北京で開幕し、曽培炎副総理が演説した。この中で曽副総理は中国における当面の経済体制改革の重点として、次の6点を挙げた。
(1)行政管理制度改革を加速し、政府機能を適切に転換する。行政と企業の分離、行政と資本の分離、行政と事業の分離をさらに進め、政府による社会管理・公共サービスの水準を向上させる。法に基づく行政を堅持し、法治政府を構築し、経済・社会発展の合理的な総合評価システムと幹部への審査評価システムを構築する。
(2)公有制を主体とする多様な資本形態の経済体が共同発展する、基本となる経済制度を整備する。国有企業改革をさらに強化し、非公有制経済(民営企業など)の発展を奨励・誘導・支持し、多様な出資形態を持つ経済体の発展に尽力し、効果的な奨励・制約システムと、社会主義市場経済のニーズに沿ったミクロ的基礎を構築する。
(3)統一的かつ開放的で、競争と秩序ある現代的な市場システムを構築する。引き続き物価改革を深め、リソースの希少性や市場の需給関係を十分に反映した物価形成メカニズムを構築する。投資主体の多元化を進め、生産要素の市場化を進め、リソース配分における市場の基礎的な役割をより強く発揮させる。
(4)金融制度改革を加速する。金融企業の株式制移行改革を積極的に推進し、農村の金融改革を深める。人民元交換レート決定システムを改善する。金融監督体制を整備し、金融企業の資質と金融業界のリスク対応能力を向上する。
(5)財政・税制・投資制度の改革を深める。公共財政制度を改善し、各クラスの政府の財産権と職権を合理的に分離し、科学技術の進歩、節約・環境保護に役立つ財政・税収制度を実施する。プロジェクトの審査・認可・登録制度を改善し、政府の投資範囲・活動を規範化し、社会全体による固定資産投資への監督と調整を強化し、政府による資源配分の効率と水準を向上する。
(6)都市・農村間、地域間、経済・社会間のバランスの取れた発展に役立つ体制を整える。
「人民網日本語版」
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